- 投稿 更新
- 日々役に立つもの
目次
スポンサーリンク
私たちがいつもコバエと呼んでいるのは小さなハエの総称で、実は「コバエ」という名の
虫は存在しません。ハエの子どもがコバエ…ではありません。まったく別の種類です。
キッチンで見かけるコバエのほとんどは、おそらくショウジョウバエで、それだけでも世
界中で2500種以上、日本国内でも約260種の生息が確認されています。
病原菌などの媒介はしませんが、見た目に不快ですし、飛んでいるのも目障りですね。
植物や糞(フン)尿にたかるため食品工場や飲食店に被害をもたらすこともあります。
有効な対策としてはコバエの発生しやすい環境をつくらないこと。
清潔にする、生ゴミを捨てる、掃除をこまめにするなど、誘引源を極力減らすことが重要
です。
この虫は、網戸の小さな網目もすり抜けやってきて、気付いたときには大量発生している
なんてこともなりかねません。
建物の出入口付近や前室、廊下などに蒸散する殺虫器(虫コナーズなど)を取り付ける
と、コバエ侵入の防止対策になります。
成虫になるまでに約10日、成虫になってから1~3日で産卵が可能。
2週間~1ヵ月程度の生存期間中に500個もの卵を産む、驚異的な繁殖力の持ち主。
主に日本の家庭で見られるのは、ショウジョウバエ、ノミバエ、キノコバエ、チョウバエ
の4種類。
それぞれ生態が異なり、発生場所や好物も様々です。そのため、駆除も容易ではありませ
ん。
せっかく駆除しても餌があればまたコバエは発生してしまいます。
この悪循環を繰り返さないためにも、日ごろの対策を心がけましょう。
コバエの種類・生態
ショウジョウバエ
黄赤色
日本では約260種
生ゴミに発生し、特に腐った果実を好む。
食品にたかることが多いため、台所が主な活動範囲。
ノミバエ
黒褐色
世界では約2,400種だが、日本では約20種
腐った植物、ゴミなどに発生し、俊敏に飛んだり、食卓や台所などを歩き回ったりする。
色々な食品、特に肉などに潜り込んで産卵することがあり、
食品衛生上も重要な問題となっている害虫です。
キノコバエ
灰黒色
約150種
キノコバエの成虫は湿気が多く薄暗い、腐った植物の周りを好む。
そのため、観葉植物の腐葉土に混入した卵から成虫が室内に発生するケースが多い。餌は、観葉植物の土にに生える真菌類(キノコなど)や観葉植物そのもの(養分を茎から吸う)。
チョウバエ
黒色
日本では約50種
体の表面に毛が密生している。
湿地や沼などの水際が主な生息地。
お風呂や台所の排水まわり、下水管などのヘドロから発生。室内に侵入することが多く、夜行性のため昼間はトイレの壁などで静止している。
人間に比べて嗅覚が優れていて、かなり遠くからニオイをかぎ分けてやってきます。
一口にコバエといってもこれだけ種類があり、特徴も違います。
あなたの家に多くいるのはどのコバエでしょう。
それによって、対策も変わってくるのでよく観察してみましょう。
チェックリスト
2.ゴミ箱に蓋がついていない。
3.三角コーナーに蓋がついていない。
4.排水溝をあまり掃除していない。
5.空き缶や空き瓶を洗わずに放置している。
6.ベランダやお庭に水たまりがある。
7.トイレ掃除を3日以上していない。
8.お風呂掃除を3日以上していない。
9.頻繁に窓を開けっ放しにしている。
10.観葉植物を置いている。
コバエは家のこんなところから
家庭でよく見るハエの種類は3種類。
生ごみ
ゴミ箱の中身の生ごみのにおいや洗っていない食べ終わった弁当やトレーに引きつけられてコバエはやってきます。
生ごみの周りでよく出る目が赤いコバエはこいつ。
果物、アルコール、酢のにおいが大好き
コバエは食べ残しのような有機物と、濡れているところが大好きです。
台所の三角コーナーやネット、お風呂の排水口は絶好の巣になります。
黒くて小さくてすばしっこいコバエ。
薬剤耐性を持っているものもいるようで、殺虫剤でも死なず、なかなかしぶとい。
ハエ症と呼ばれる感染症の原因はたいていこいつ。
腐った水や腐ったにおいが大好き。
水たまり
ベランダの水たまり、植木の受け皿など、
長い間流れのない水たまりがあるとそこで繁殖します。
ハート型の羽を持ったハエ。
食べ物に集まるというよりも台所、トイレ、お風呂場などの水周りに集まりやすい。
植木の受け皿やベランダに溜まった汚い水に産卵して繁殖します。
結露が出た時によくガラス窓にとまっている。
エタノール2と水8の割合で混ぜたものをスプレーすれば、イチコロです。
めんつゆトラップ
1週間ほど置いておけばあっという間に駆除が完了します。
作り方や使い方については冒頭のyoutubeのも載っています。
熱湯で殺虫
めんつゆトラップで成虫を駆除した後に風呂場や台所などを発生源を
コバエが出ないようにするためには?
せっかくコバエを駆除出来ても、今まで通りの生活ではまたコバエはわいてきます。
生活の中で気をつけることは。。。
生ごみの水気を切る
コバエは汚い水の臭いや食べ残しの臭いで集まってきます。
三角コーナーにふたをするとか、 生ごみをこまめに
ポリ袋に入れて捨てるなど、不衛生な環境を作らないようにしましょう。
排水口周りをこまめに片付ける
掃除しないで台所の排水口が臭くなっていたり、お風呂場で髪の毛が詰まると、
水気も多く、養分もあるので、コバエが発生しやすいです。
定期的に片付ける習慣をつけるとコバエも発生しにくくなります。
照明対策
コバエは明かりに引き寄せられてきます。
夜の時間帯はできるだけコバエが入ってこないように照明に気をつけましょう。
外灯にコバエが多数飛来して困っている場合は、外灯も紫外線を放出しないランプ(防虫
ランプ)に取替えると有効です。
観葉植物にコバエが発生するのはなぜ?
「観葉植物」にコバエが発生するのは、2つの原因が考えられます。
まずは、観葉植物の「土」です。
観葉植物を部屋に置く際は、無機質の用土を使うのが好ましいのですが、
多くの観葉植物に使われているのは、有機用土です。
また、無機質の用土が使われていても、有機肥料とブレンドされている場合もあり
これらの有機用土や有機肥料は、コバエのエサとなるのです。
その結果、コバエがどんどん繁殖します。
通気性の悪い土も、コバエが繁殖しやすいといわれています。
水や肥料をやり過ぎると、土の通気性が悪くなってしまい
コバエが大量に発生するようになるのです。
2つめですが、観葉植物の「受け皿に溜まった水」も、大きな原因となります。
水は、定期的にこまめに捨てなければいけません。
受け皿の水を何日も放置してしまうと、汚れた水が溜まり、
この「溜まった水の中の垢」も、コバエのエサになってしまい、
コバエがどんどん繁殖し、大量発生してしまいます。
私が勤めていたホテルも高級ホテルでしたが、客室の中の観葉植物は
植木屋さんが定期的に来て、交換するのですが
交換したところ、高層50階の客室の窓にコバエが大量に発生する
なんてこともありました。そうなると客室は売れなくて、観葉植物は
交換になりました。
土も発生源になるって、ほんとに気を付けないとですね。
めんつゆトラップでコバエがいなくなる理由
コバエは基本的に食品のにおいが好きで、生ごみにも寄ってきます。
においが強く、コバエが集まりやすいので、洗剤は出来ればみかんやグレープフルーツ
などの柑橘系がいいそうです。
めんつゆやお酢は匂いが強くてコバエが気がつきやすく
コバエが好きな匂いなので、呼び寄せる働きをするんです。
コバエは口からではなく、
体の胸とお腹辺りにある気門という穴から呼吸をしています。
コバエの気門の周りは脂で覆われていて、水をはじく様になっているので
においにつられてきたコバエが洗剤に触れると、
水をはじかなくなって気門がふさがれてしまい、窒息します。
そのまま、1週間ほど放置します。
コバエの卵が孵化するまでに一週間~10日ほどかかるので、
新しく孵化したコバエも全滅させるためです。
しかし、めんつゆトラップをずっと置いておくと、逆に外からコバエを呼びよせてしまう
ので、必要がなくなったらトイレに流すなり処分しましょう。
スポンサーリンク
スポンサーリンク