若い頃は、家の鍵や車の鍵を探すということがなく、バッグの中からさっと取り出して
できたものが、最近、バッグの中で物をあちこち探したりすることが多くなって
ものの管理ができなくなってきたことと、一つのことをやっているときに
話しかけられたり、他のことを考えるとポッカリと穴が空いたように
そのときに何をどこにやったのかという記憶がなくて
娘にも昔はそんなことなかったのにどうしちゃったの?って言われることがあって
心配になって認知症ドックを受けてみることにしました。
認知症ドック
認知症は中高年になると誰もが頭をよぎる将来の健康不安の一つです。
2025年には60歳以上の5人に一人が認知症になると言われています。
認知症の原因となる病気は多様で、診断の容易な疾患から原因不明の認知症まで様々で
すが、その 診断の医学はまさに日進月歩です。
認知症の約6割を占めるアルツハイマー病を中心に、最新の医学的知見に基づき、
体に負担のな い健診検査で行う認知症検査(6項目セット)ができるよう
になりました。(このドックで適正評価の出来る対象年齢は50歳以上です)
検査内容 1)~6) + 7) 1) 認知障害に関する問診票 (事前書面問診)
認知症の原因となりうる内科疾患や服薬の確認、
および自宅での感情変化など日常生活での問題症状の有無の確認
2) 基本的記銘力検査:簡易知能評価スケールでの問診検査
もっとも基本的な記銘力検査です。
3) 最新の血液検査で分析する認知症予備軍(MCI)検査
現在アルツハイマー病の主因がアミロイドベータ蛋白と言われています。
アミロイドベータを脳内から排除する「アポリポ蛋白」「トランスサイレチン」
「補体第3成分」の3種の蛋白濃度が十分か否か血液からの解析。
4) MRI/MRA画像検査 脳萎縮の程度や脳血管性認知症・治療可能な認知症(正常圧水頭症
や慢性硬膜下血腫な ど)の診断が確実にできます。
5) VSRAD(advance2)によるアルツハイマー病とレビー小体型認知症の検査 MRI画像
データをコンピュータ解析して、海馬などの脳内特殊部位の萎縮が、加齢によ るものか、
アルツハイマー初期の可能性があるかを知ることが出来ます。
6) 脳神経系専門医 との面談による総合結果説明
7)(オプション) ApoE(アルツハイマー型認知症)遺伝子検査 若年性アルツハイマー
型認知症は遺伝素因が多いことが分かっています。
家族に認知症がいる場合など、遺伝素因の有無が採血検査で分かります。
血液検査で 認知症予備軍(MCI)の診断が可能になりました 。
検査方法
1)問診票が送られてきて様々な質問に答えていきます。
体の状態、病院にかかっているか、どんな病気をしたかなど記入。
家族に認知症、脳の病気の者が入るかなど遺伝的に調査。
今の状態、物忘れなどあるか、今の現状を調査。
2)当日、病院で血液検査です。
そのあと、問診で今日は何月何日か、単語を3つ覚えさせられいろいろ質問され、そのあと
覚えた単語は何だったか聞かれます。
100から7を引いたら93ですが、そこから7を引いたらいくつですか?とか
今から言う数字を反対にお尻から言ってください。358→853など2回ほど言わされます。
テーブルにものを5つ出されて、覚えてください。と、隠されていまここにあったものを
言ってくださいと記憶力を検査されます。
3)その後、MRIです。
身体のMRIと違って、頭が動かないように固定されるのと、更に顔に機械がはめられるの
で、閉所恐怖症ですか?の質問にいいえと答えましたが、ハイといえばよかったと
ちょっと後悔するほど圧迫感がありました。20分ほどですが、
耳栓はしましたが、音も結構うるさくて、早く終わらないかと思いました。
そのうち、ウトウトしてしまったのであまり覚えてなくて良かったと思いました。
何回やってもMRIは嫌ですね。終わってホッとしました。
ここまで1時間くらいで終わります。
着替えとかの時間を入れると全部で1時間半くらいでした。
金属を身に着けていたり、湿布やホッカイロ、ヒートテック、入れ歯、
コンタクトとかも外さないとならないので注意が必要です。
けれど、他の検査のように食事抜きとかはないのでそのへんは安心です。
薬も飲んでいっても大丈夫です。
43200円(税込み)
4)約3週間後に結果が送られてきて、結果によって専門医との面談となります。
その他オプション
現在認知症の方は 460 万人、2025 年には 700 万人に達すると言われています。
さらに MCI と呼 ばれる認知症予備軍(軽度認知障害)の方が現在400 万人で、
65歳以上での有病率は13%以 上と言われています。
MCI と診断された方の約10%が 1 年以内に認知症に進行するそうです。
認知症の多くがアルツハイマー病が原因です。
アルツハイマー病に移行する前の MCI の状態か否 か、そのリスクが血液検査で分かるよ
うになりました。
最新の血液検査で分析する認知症予備軍(MCI)検査
料金 23,000 円(税込 24,840 円)
現在アルツハイマー病の主因がアミロイドベータ蛋白と言われています。
アミロイドベータを脳内から排除する「アポリポ蛋白」「トランスサイレチン」 「補体
第3成分」の3種の蛋白濃度が十分かどうか血液からの解析が可能となりました。
7ml の採血、約 3 週間で結果が出ます。
結果は「問題なし」~「専門医紹介要」までの 4 段階です。
(対象:物忘れが気になる方、御家族から変化を指摘される方、生活習慣病の多い方など
50 歳以上の方 )
アルツハイマー型認知症の遺伝子(ApoE)検査
料金 19,000 円(税込 20,520 円)
アルツハイマー病の遺伝子の中で ApoE(1~4)は最も強力な遺伝子で、
特にApoE4遺伝子が見つかると3~11 倍の認知症発症率となるそうです。
(対象:特に若年性アルツハイマー型認知症を心配な方と、御家族にアルツハイマー
型 認知症の方がいる場合には、この採血による遺伝子検査もお勧めします。 )
これらの検査は筑波大学を中心とするグループで開発され、2015 年 6 月以降全国多くの
医療施設 で検査が受かられるようになりました。
同年7月の週刊誌や科学雑誌ニュートン2016 年 1月号に も大きく紹介されています。
まとめ
私のようにちょっと心配という方は2時間弱で出来る検査なのでやっておくと安心ですね。
お値段がはりますが、認知症になって家族に苦労かけることを考えたら、安いものだと思
います。
60歳還暦過ぎたら、考えてみませんか?
全国に脳ドック・認知症ドックやっている病院はありますのでお近くで
探してみるといいかもしれません。
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