転倒?認知症?寝たきりにならないためにこれから注意するべきこと。

近、父が入院しました。

 

その10日ほど前にも倒れて救急車で運ばれたのですが

 

ただ、貧血で血液の栄養状態がよくないとのことで点滴をして帰されました。

 

私もせっせと栄養のあるものを食べさせていたのですが

 

ある日、具合が悪いとトイレに駆け込んで、真っ青になっていたのです。

 

日曜日だったので、かかりつけの病院にと思ったら、救急指定じゃないので

 

違う病院へという事で、車で病院に連れていく用意をしていると

 

真っ赤なものを吐きもどしたのです。

 

それを見て、私は吐血だったんだと分かりました。

 

なんせ、父は91歳でちょっと認知症も入っていたので

 

自分が血を吐いていると言わなかった、言えなかったのです。

 

緊急入院になりました。

 

認知症の怖さです。

 

父との会話は毎日、宇宙人と話しているようです。

 

今、自分が置かれている状況もわからない。

 

人に説明できない。

 

最近、お一人様が多くなってきて、また『認知症も認知症患者は2025年に700万人を突

 

破。65歳以上の5人に1人』と言われています。

 

また、父が入院していた間、周りの人は父より年下なのにベッドに寝たきり、

 

食べさせてもらっておむつ、元気な人でも車いす。

 

スタスタ歩いているのは父くらいで、今の高齢化社会の現状というものを垣間見た感じが

 

しました。

 

今、私は寝たきりに、また認知症にならないために何をすべきでしょうか?

 

寝たきりの原因上位トップ5は「脳血管疾患(脳卒中)」「認知症」「高齢による衰弱」

 

「骨折・店頭」「関節疾患」だそうです。

 

これら5つで全体の70.4%を占めているそうです。

 

基本的にはこの5つを予防できれば、将来寝たきりになることを回避できる可能性が高まる

 

という事になります。

ただ、誰でも寝たきりになりたくないと思っています。

 

それで、寝たきりを回避できるなら、みんな回避できているはず。

 

それが自分で制御できないのが、老いることなのでしょう。

 

元気で年を取ると言う事は、運もあるのです。

 

現役医師が紹介している寝たきりにならないための5つの生き方

① 過剰な検診は避け、必要な検査だけを2、3年おきに受ける。
② 自分の身体は自分でチェック。身体が発する声に耳を傾ける。
③ 信頼できる医師を見つけ、処方される薬を最小限に減らす。
④ 最期は自宅で迎えられるよう、主治医や家族、近隣の人々などの協力を得られるようにしておく。
⑤ 身体と頭が健康なうちに自分の最期に関する希望をまとめ、書き残しておく。

 

医師・医療に頼るのは最小限度にとどめること。これも大切なことですね。

 

いきなり深刻な話になってしまいましが、老いはそんなに短期間に進みません。

 

心身が弱っていく過程に「フレイル」という段階があるのだそうです。

 

日本老年医学会が2014年5月に名付け、高齢者自身がそれに気づいて予防活動をする

 

必要性を提言しています。

 

 

フレイルって何?

 

人は年齢を重ねるにしたがって心身が衰えて要支援、要介護に至るのですが、フレイルは

 

健康と病気の「中間的な段階」です。

 

学会では75歳以上の多くの人がこの段階を経て要介護状態に陥るとしています。

 

国立長寿医療研究センター(愛知県大府市) が脳卒中などの持病がある人を除く65歳以

 

上の5100人を対象に行った調査では、11%の人が該当したそうです。

 

ちょっとした気づきと支援があればまだまだ改善でき、

 

坂道を転げ落ちるように一気に老化が進むのを防いで

 

要介護になる時期を先送りできる…などと、弱り始めの時期を適切に見つけることの

 

大切さを訴えています。

 

フレイルを見つけるチェック項目

 

老年医学会のシンポジウムで紹介された、フレイルを見つけるための6つのチェック項目

 

椅子に座った状態から何もつかまらずに立ち上がっているか
週に1回以上外出するか
前に比べて歩く速度が遅くなってきたか
6カ月間で2~3キロ以上の体重減少があったか
5分前のことが思い出せるか
わけもなく疲れたような感じがするか

 

このうち2つ以上が当てはまる人は、要介護認定につながりやすいことを示しています。

 

要介護になるのを防いだり遅らせるためには、フレイルになるのを防ぎ、フレイルの段階

 

に入ってしまったら、高齢者自身がそれに気づくことが大切だということです。

 

歩く、座る、食べる、話す、見る…生きていれば当たり前のことを「年を取ったから」

 

「ちょっと腰が痛いから」などと理由をつけて家の中でじっとしていてはいっきに老化に

 

加速が掛かっていきます。

 

この段階で気づいて積極的に人と交流し、体を動かし、趣味を見つけて楽しみ、食べ物に

 

気をつける、といった生活習慣改善に取り組むべきだと専門家は指摘しています。

ご本人が気づかなければ、周りが気づいてあげて、こうした取り組みに駆り立てるよう話

 

しかけてあげることが必要です。

 

将来、寝たきりにならないためにやった方がいいこと

 

医師1,060人が回答しています。

 

1位は「運動」「将来、寝たきりにならないためにやった方がいいこと」の1位でした。

 

歩くための筋力が低下すると転倒しやすくなり、寝たきりに繋がりやすいから。(50代 産

 

婦人科)

 

筋肉量と健康寿命は比例する。(50代 一般外科)

 

転倒しての骨折が、歩行ができなくなる要因であるため。(50代 消化器内科)

 

耳が痛いです。車に乗ることが多くなり、最近は駅まで歩くことにしました。

 

歩けなくなると、認知症になっていくと言うのは、母で実証済みです。

 

アルツハイマー型認知症で亡くなった母は、年を重ねるごとに歩き方が段々変になり、

 

よろけて転んだりが多くなっていきました。

 

運動は「軽め、弱め」がキーワードで、「ニコニコと笑い、息切れせずにおしゃべりしな

 

がらできる程度で」がいいとのアドバイスしています。

 

楽しむことが大事なのですね。

 

2位は「なし」なしって笑いました。

医学的根拠がある方法を知りません。(50代 腎臓内科・透析)

これさえやっておけば大丈夫と言えるものはないと思います。(50代 アレルギー科)

何かをしないといけないというのはストレス。(60代 神経内科)

この回答については、担当する科によって異なるのが、面白いですね。

外科の先生のコメント

「いくら健康体で維持できていたとしても、事故にあえば、どうしようもないように、運命と思わざるを得ないから。(50代 一般外科)

交通事故などが多い、外科医の方は違いますね。

3位は「食事に気をつかう」

最近の調査結果でもサルコペニア防止に必要なたんぱく量を摂れている人が少ないと報告されたので、たんぱく質を十分に摂ることが大事。(50代 アレルギー科)

 

加齢とともに、筋肉を使わないでいるとどんどん筋力が減っていき、いつの間にか身体は衰えてしまう、このような筋力低下の影響が日常生活に支障をきたす状態をサルコぺニアといいます。

生活習慣病予防に、塩分控え目&脂質控え目等に加えて、カルシウム摂取が大事です。(60代 一般内科)

 

腹八分目が健康管理の基本。(50代 神経内科)

4位は「禁酒禁煙」

やはり、お酒とタバコですね。

喫煙は脳梗塞、癌など様々な疾患リスクになる。(40代 一般内科)

脳卒中の予防に禁煙をすべき。(50代 脳神経外科)

飲みすぎは脳卒中になりやすい。(40代 一般内科)

 

アルコールは適量を飲めば善玉コレステロールを上げ、虚血性心疾患を抑制して動脈硬化を防ぎます。
適量といえるのは、日本酒なら1合、ビールなら中瓶1本、ワインならグラス1~2杯、焼酎は0.5合、ウイスキーはダブルで1杯、といったところです。
「百薬の長」というのは、ほどよい量を飲んでいる場合に限っていえることです。

 

日本酒1合だと心筋梗塞を抑制しますが、3合になると心筋梗塞になりやすく、死亡率が

 

高まります。

1日1.5合の酒を飲み続ける人は高血圧になりやすく、飲まない人の20.4倍も脳卒

 

中になりやすいというデータがあります。

5位は「 太り過ぎ」の警告「体重の制御」です。

肥満が下肢の関節を痛め、寝たきりの誘因となるから。(60代 一般内科)

 

種々の生活習慣病につながるから。(50代 一般内科)

 

血糖と血圧を上げないために。(50代 一般内科)

 

老いの恐れ

 

老いを感じた人が恐れるのは、自分の体が不自由になって誰かに迷惑を掛ける不安です。

 

また、認知症になって誰も見分けがつかなくなることです。

 

そんなふうにならないためにも、外へ出てアクティブに活動するようにすることが効果的

 

なんです。

 

独身・お一人様にとっては、絶対に避けたいですね。

 

残念ながら絶対的な回避策はありません。

 

その最期の時が来た時に後悔しないよう、精一杯楽しんで生きることが重要なのかもしれ

 

ません。

 

 

日本は世界きっての長寿国

 

人は必ずいつかは死にます。

 

その最期を迎えるとき、高齢者は「ピンピンコロリ」を望んでいます。

 

死ぬ間際までピンピンしていて、コロリと旅立つ、誰にも迷惑を掛けない死に方です。

 

しかし、現実は長期の寝たきりになって亡くなる人です。

 

「ネンネンコロリ(NNK)」といわれます。

 

ピンピンコロリ で最期を迎えるのが「健康寿命」。

 

厚生労働省の発表で、2013年の「健康寿命」は

 

男性71.19歳(13年の平均寿命は80.21歳)
女性74.21歳(同86.61歳)

 

平均寿命との差は9~12年もあります。

 

この差が寝たきり、介護を受けている期間です。

 

健康長寿の余生を送るために、積極的に外へ出て人と交流し、体を動かし、趣味を楽し

 

む、といったことが大事とされています。

 

人や社会との関わりは脳に刺激を与え活性化を助けます。

 

体を動かすことは筋肉の衰えを防ぎます。

 

昼間の温水プールでは、水中ウオークをしているシニアの姿が多いです。

 

犬や猫などペットとの触れ合い、家庭菜園や花づくりなど土とのふれあい、魚釣りや芝居

 

見物、さらには孫との遊園地行きなど、楽しんで元気でいることが、大事です。

 

ただし何でもかんでも甘えさせないことです。

 

健やかに自立して幸せな生活を送ることです。

 

 

日本が抱える最大の社会的課題の認知症

 

2020年に患者は約300万人に達し、65歳以上の10人に1人、85歳では4人に

 

1人が発症すると言われています。

 

「物忘れなどで判断能力が失われ、笑い話では済まないほどの日常生活での失敗を繰り返

 

している状態」です。

 

今では、高齢者の交通事故や逆走など問題がたくさんです。

 

介護というと体が不自由になるだけでなく、認知症は体が不自由になる上に、記憶障害が

 

出て社会生活に支障が出てくるのです。

 

周囲に迷惑を掛けないように今から、気を付け、認知症にならないように心がけていきた

 

いですね。

スポンサーリンク