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なかなか治らない白癬菌・水虫を根気よく治す方法

白癬菌とは・爪水虫

 

白癬菌の患者さんって定期的に数は減ることなく発生しています。

 

白癬菌(はくせんきん)は人間や動物などの皮膚の角質層を住処とする真菌(カビ)・皮

 

膚糸状菌の一種で、角質の成分であるケラチンというたんぱく質を栄養源にし、

 

人間のアカが落ちるほとんどの場所に生息しています。

 

私たちの周りのいたるところに存在していると言えます。

 

またこの白癬菌は水虫の原因菌であるため、“水虫菌”とも呼ばれています。

 

水虫(白癬菌)とは、

 

真菌(カビの一種)である白癬(はくせん)菌が、足の裏をはじめ体や頭などいたるところの

 

皮膚に入り込み、感染した状態です。

 

足に起こった白癬を水虫といい、陰部に起こった白癬症をいんきんたむしといいま

 

すが同じ白癬症です。

 

主な症状は、水疱ができる・皮膚が剥がれる・皮膚が厚くなるなどですが、

 

症状と水疱に含まれる内容物を検査して診断します。

 

抗真菌薬を外用して治療しますが、重症の場合や爪に白癬症が起こった場合は抗真菌薬の

 

内服を行います。

 

身体の感染する場所によって以下の5つに分けられる。

 

足白癬(水虫):足の感染症
年齢と共に発症する頻度が増える
薬指と小指の間にできることが多い
爪白癬(爪水虫):爪の感染症
年齢と共に発症する頻度が増える
頭部白癬(しらくも):頭皮の感染症
乳児、幼児に多い
股部白癬(いんきんたむし):性器周辺の感染症
男性に多い
体部白癬(たむし):顔、体、腕、脚の感染症
コンタクトスポーツを行う人に多い

 

水虫も大きく2つ特徴があります。 

 

小水疱型の水虫
土踏まずや足の縁、足の指の根元にできることが多い。
小さい水疱が多くでき、乾燥すると剥がれ落ちる。

梅雨の時期にできやすく、秋には治ることが多い。

 

角質増殖型の水虫
足の裏や踵(かかと)などの硬い部位(角質)にできることが多い。
角質が厚くなる。角質がひび割れを起こす。
乾燥肌や加齢によってできる角化と間違えやすいです。
痒みはほぼない。

 

白癬は、皮膚科を受診する患者の10-15%を占める そうです。

 

足白癬は日本人の約5人に1人

 

爪白癬は日本人の約10人に1人

 

それだけ多い病気という事です。

 

症状が出ている部位(皮膚、爪、毛)の一部を顕微鏡でみて白癬菌の有無を調べて診断し

 

ます。

 

爪水虫のあたりの皮膚のあたりをこすって、粉(皮膚片)を取って、先生が顕微鏡で見てい

 

ました。

 

水虫は、男性がなるものというイメージがありましたが、最近は、女性も長時間靴を履い

 

て仕事をしているために水虫に悩まされる人が増えています。

 

高温多湿の環境による菌の繁殖

 

白癬菌は、革靴やパンプス、長靴やブーツの靴の中といった、通気性が悪く高温多湿な環

 

境で繁殖します。

 

最近は、1日中パンプスやブーツを履く女性が多く、長時間履いていると足が蒸れるため、

 

水虫に悩まされる人も増えています。

 

爪の先が厚くなり、黄白色に濁る爪水虫(つめみずむし)

 

爪の表面に光沢がなくなり、厚く白濁し、爪の質がもろくなります。

 

他の爪に感染したり、治りにくいなどやっかいな水虫です。

 

足の水虫をきちんと治療しなかったために、足の爪に白癬菌がうつるというパターンが多

 

くみられます。

 

爪白癬

 

爪白癬は俗に爪水虫ともいわれ、爪と皮膚の間に白癬菌がすみついた状態です。

 

足の水虫の白癬菌が足の爪にうつるケースです。

 

健康な爪はピンク色をしていますが、爪白癬になると爪の表面に光沢がなくなり、厚く白

 

濁し、爪の質がもろくなります。

 

痛みやかゆみがないので気付きにくく、放置すると症状が進行し、他の爪にも感染するこ

 

とがあります。また、治りにくいので早期の皮膚科への受診と根気強い治療が大切です。

 

 

水虫に感染している人との二次接触

 

水虫に感染している人の使ったマットやスリッパに触れると、水虫に感染します。

 

銭湯や温泉、プール、ジムなどの脱衣所や通路、病院の体重計や居酒屋の畳、スリッパな

 

ど、白癬菌が足に付着する機会は常にあります。

 

ペットとのスキンシップから感染

 

白癬菌の中には、犬や猫などの動物の毛を好んで寄生するものがいます。

 

水虫に感染したペットを抱くことにより、感染することがあるそうです。

 

感染した時、ペットと触れやすい顔や首、腕などに強い赤みとかゆみがあらわれます。

 

日常生活でできる予防法

 

足をいつも清潔に

 

家に帰ったら足を洗う習慣を。

 

洗うときは、足の指の間まで石けんの泡で優しく洗いましょう。

 

白癬菌は24時間以内であれば、洗い流すことで死滅します。

 

足を清潔に保つためにも、靴下を毎日履き替えることはもちろん、足の手入れをこまめに

 

する事をお勧めします。

 

足をよく乾燥させる

 

白癬菌は温かく湿った環境を好み、とくに温度26℃前後、湿度70%以上のとき、最も活動

 

が活発になるといわれています。

 

足は常によく乾燥させましょう。

 

複数の靴を履きまわす

 

窮屈な靴は避け、通気性の良い靴を選び、一足を履き続けるのではなく、何足かを交互に

 

履くといいです。

 

通勤用と職場用と使い分けるとかの工夫をするのもいいですね。

 

また、靴はときどき陰干しして、湿気を除きましょう。

 

家族間での感染を防ぐ

 

白癬菌に感染している人の皮膚が剥げ落ち、そこから菌が増殖し、同居している家族など

 

が感染することが多くありますので、まめに掃除をして、部屋のゴミ、ホコリを排除しま

 

しょう。

 

また、バスマットやスリッパは白癬菌が繁殖しやすい温床となりますので、各自別々にす

 

るのが理想的です。

 

感染している人の靴下も別に殺菌して洗濯しています。

 

生活環境を改善する

 

こまめな掃除や靴の選び方など、できることから見直し、直しましょう。

 

とくに、足の洗浄は大切です。

 

ゴシゴシこすらず、指の間まで丁寧に洗いましょう。

 

また汗をかきやすい人は、靴下は5本指ソックスもおすすめです。

 

5本指ソックスは、指の1本1本が独立しているので、指の間に湿気がこもりません。

 

治療は気長に行う

 

白癬菌は、皮膚の奥深くに入り込むため完治に時間がかかるそうです。

 

症状が改善したと思って治療を止めてしまうと、すぐに再発してしまうことがあります。

 

治療、再発を繰り返すことで慢性化してしまうことがあるので、症状が消えてもその後1ヵ

 

月は治療を続けることが、再発を防ぐコツです。

 

先生からいただいた説明書には、先生がいいと言うまで勝手にやめないで、治療を続ける

 

ことが大事と書いてありました。

 

白癬菌はアカとなって皮膚(角質層)が剥がれ落ちるときに一緒にくっついて剥がれ落ち

 

ますが、白癬菌自体、感染力はそれほど強くなく、空気感染などはしないといわれていま

 

す。

 

また乾燥した皮膚に白癬菌が着いたとしても、自然に落ちたり、洗い流せば感染するこ

 

とはありませんが、

 

白癬菌(カビ)は湿った場所を好み、“湿度70%以上・温度15℃以上”になると活発

 

に増殖し、日本は土地柄とても湿度が高いので、白癬菌に限らず、さまざまな真菌(カ

 

ビ)が繁殖しやすいといえます。

 

さらに皮膚には白癬菌の好物のケラチンがあるため、皮膚(角質層)に寄生した白癬菌は

 

なかなか死ぬことはありません。

 

皮膚(角質層)から剥がれ落ちた白癬菌は数週間しか生きられないそうです。

 

しかし皮膚から剥がれ落ちた角質層、いわゆるアカの中に潜んでいる白癬菌が感染源とな

 

っていることが圧倒的に多いそうです。

 

白癬菌の増殖しやすい場所

不特定多数が出入りする場所

プールやスポーツジム、公共浴場、サウナ

ボーリング場やスキー場の貸し靴

スリッパやお風呂のマット

一日中履いた靴や靴下の中

じゅうたんや畳

 

不特定多数の人が裸足で歩き回る場所は特に要注意です!

 

治療

 

抗真菌薬の外用剤を塗る

 

病変部位が広範囲、難治性、再発性の場合、内服薬の併用もあります。

 

家族に感染者がいる場合、スリッパ、タオルなどを共有しない。

 

同様の症状が出ている場合は、家族全員が治療を受けることが必要な場合も。

 

皮膚を清潔に保つことで感染の拡大を予防できる。

 

細菌感染することがあり、特に糖尿病患者では蜂窩織炎(ほうかしきえん)の発症には注

 

意が必要 。

 

(蜂窩織炎とは、皮膚深部から皮下脂肪の部分にかけて細菌が感染した状態のこと。)

特に糖尿病患者では、塗り薬が効かない場合があり、その場合には飲み薬が効果があるそ

 

う。

 

早い人で3ヶ月~6ヶ月ほど要しますし、長い方だと1年以上治療する場合もあります。

 

また、治ったと自己判断して治療を辞めてしまい、再び水虫の症状が現れる事がありま

 

す。しっかりと医師の指示に従って治療をしましょう。

 

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