2019ゲリラ豪雨とうまく付き合う 一歩先行く対処法

近年、気象庁をも欺くゲリラ豪雨。

 

予測が困難な、積乱雲の発生による突発的で局地的な豪雨ですが、現在の予報技術では正

 

確に予測することは困難です。

 

そのため対策が遅れ、過去には、大きな被害につながったこともあります。

 

ゲリラ豪雨は地形によっては土砂流、崖崩れなどを起こし、河川では増水や氾濫などを招

 

きます。

 

特に近年は都市化の進行によって、ゲリラ雨の被害は家屋の浸水や道路の冠水にまで及

 

び、住民の生活に直接関わる被害を出しています。

 

ゲリラ雨は予測が困難なものの、天気図によって発生しやすい大気状態かどうかを判断す

 

ることは可能です。都市部に住んでいて、ゲリラ豪雨を経験したことがないという人はま

 

ずいないでしょう。

 

被害を最小限にするために、そのゲリラ豪雨について考えていきます。

 

ゲリラ豪雨とは

 

ゲリラ豪雨が多くなる梅雨末期や台風の季節には、特に毎日の天気予報に気をつけること

 

です。

 

ゲリラ雨は数時間前には兆しが見えてくるため、テレビやラジオ、インターネットなどで

 

最新の状況を確認することによって被害を抑えることにつながります。

 

そして住んでいる地域の地理の特性や、過去の自然災害をあらかじめ把握しておくことも

 

重要です。

 

ゲリラ豪雨は降ってきたら最後、もうびしょぬれです。傘も役に立ちませんね。

 

いまや、民間のGPSを使った予報やメール配信サービスが注目されています。

 

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夕立と集中豪雨、ゲリラ豪雨の違いは?

 

夕立とは 夏に積乱雲の発達により起こる突然の雷雨のこと。

 

そこまで酷い雨ではなく夏に起こる雷雨のことを夕立と呼ぶのが一般的です。

 

夕立の多くは散発的で急に降ってすぐに止むにわか雨です。

 

にわか雨の場合、積乱雲は単独で数十分程度で消えてしまうので大きな被害にな

 

ることはほとんどありません。暑い日に一雨降って涼しくなるっていう感じです。

 

ゲリラ豪雨 巨大な積乱雲によって起こる局地的な豪雨のことを言います。

 

夕立の強化版がゲリラ豪雨です。

 

夕立もどちらも予想がつきづらい突然の雨なのですが、大災害にまで発展しうる雨が降る

 

とゲリラ豪雨と言います。

 

「ゲリラ」はもともと軍事用語で、「無許可で少人数かつ短時間で行うこと」という

 

意味があることから、限られた地域において短時間に多量の雨が降る集中豪雨を、

 

最近になりゲリラ雨やゲリラ豪雨と呼ぶようになりました。

 

発生の予想がつかないからと、それ以外にも局地的という意味も込められており、

 

局地的で予想がつかない雨という意味で使われます。

 

このゲリラ豪雨、実は1970年頃から使われていて、最近は浸透しているのでよく使わ

 

れます。

 

集中豪雨 集中豪雨とは広い範囲ではなく局地的に降る強い雨のことです。

 

主に積乱雲が連続して通過することによって起こり、数時間にわたって雨がふり多いとこ

 

ろでは100ミリを越えます。

 

普通ならば積乱雲は単独で活動をするのですが、連続的に通過することによって

 

長く集中的な雨が降ってしまうために災害などに発展するおそれがある雨のことを指しま

 

す。

 

集中豪雨とゲリラ豪雨の違いは、集中豪雨の中の一つの現象がゲリラ豪雨というのが一般

 

的です。

 

大雨と豪雨ってどう違うの?

 

大雨は大量の雨が降る事を言い、豪雨は災害をもたらすような雨が降ることです。

 

どのぐらいの雨量が大雨でこれ以上降ったら豪雨という数値的な決まりは特にないようで

 

す。

 

ゲリラ豪雨のメカニズム

 

ゲリラ雨の発生するメカニズムは、まだ十分解明されてはいません。

 

近年さまざまな研究により、少しずつ解明されつつありますが、

 

ゲリラ雨を発生させているのは積乱雲です。

 

さまざまな原因によって発達した積乱雲が積み重なることによって局地的な大雨をもたら

 

しています。

 

夏場になると地上付近と上空の温度差によって大気が不安定になります。

 

そこでその不安定を解消しようとして生まれる上昇気流によって積乱雲が発生します。

 

そして前線や集風線、大気の状態によってもさらに積乱雲は発達します。

 

ゲリラ雨が梅雨期や台風の接近時などに多く発生するというのは、大気が不安定に

 

なることが原因なのです。

 

積乱雲の中では雨粒ができ、そして下流気流が起きて大雨を降らせながら積乱雲は衰退し

 

ていきます。

 

このような積乱雲が次々と発生し、一か所に雨をもたらすとゲリラ雨となるのです。

 

近年ゲリラ雨の発生は増加しています。

 

その原因の一つにはひと昔は地球温暖化の影響が考えられていましたが、

 

ゲリラ豪雨とはあまり関係がないと言われています。

 

異常気象の原因として真っ先に『地球温暖化が原因』という言葉を思い浮かべるのです

 

が、ゲリラ豪雨は地上の温度と上空の温度差で出来る積乱雲の発達で起こるものであっ

 

て、地球温暖化で地球の温度が上がったから起こる事は関係性がありません。

 

むしろ関係があるのはヒートアイランド現象という説が、近年有力視されています。

 

ヒートアイランド現象とは、エアコンの室外機の熱気やアスファルトやコンクリートに熱

 

が反射したりして都心部の気温が上がる現象の事です。

 

都市部ではアスファルト舗装が進んだことで、土壌が本来備えている保水性の低下も指摘

 

されています。

 

 

最近では都市部でゲリラ雨の発生が増加しています。

 

都市部で日差しで地面が熱せられて地表近く暖められた空気が上昇気流となり、海から

 

湿った空気を呼びます。暖かい空気と寒気がぶつかったりすると、上昇気流が起きる。

 

そしてヒートアイランドによる熱で積乱雲の発達を助長し、ゲリラ雨が起こるというメカ

 

ニズムになっています。

 

強い上昇気流は雲を作りながら、垂直方向にぐんぐんと大きくなり、高さ10キロもの積

 

乱雲になり、ここに海風など暖かく湿った空気が吹き込むと、雲の中に大量の水が蓄えら

 

れ、支えきれなくなったところで一気に雨となって降り注ぐ。

 

この積乱雲は、ヒートアイランド現象やアスファルト舗装によって発生しやすくなり、

 

「都心部はゲリラ豪雨なのに、水がめとなる山間部は水不足」の理由はここにあるので

 

す。(参考文献 日刊工業新聞「ゲリラ豪雨への備え」より )

 

しかし、関係が薄いとはいえ、地球の平均温度が少し上がることによって、地球の環境が

 

大きく変わろうとしているのは事実です。

 

ゲリラ豪雨の定義

 

ゲリラ雨という呼び方もありますが、ほぼ日本国内でのみ用いられ、国際的にこれに直接

 

相当する言葉はないそうです。

 

気象学的に明確な定義付けはなく、気象庁は予報用語として「ゲリラ豪雨」を用いていな

 

いそうです。(Wikipedia「ゲリラ豪雨」より)

 

気象学ではゲリラ雨に関する明確な定義はありませんが、一般的に直径10キロメートル

 

から数10キロメートルの範囲内で、1時間に50ミリを超える雨の量を目安にこう呼ば

 

れています。

 

自分でやるゲリラ豪雨対策

 

東京に住んでいるなら、まず東京都下水道局が運営するWebサイト東京アメッシュ

 

チェック。リアルタイムで、降雨量をモニタリングできます。

 

 

 Androidアプリ「あめふるコール」では、自分でアプリを立ち上げなくても、あらかじめ

 

指定した地点にゲリラ豪雨が近づくとプッシュ通知でお知らせしてくれる。

 

あめふるコールはピンポイントで設定した地点へ1時間以内に降水が予想される場合、事前に通知を受信できるアプリ。予報の発表時刻と雨の強さをプッシュ通知する他、「10分天気」や「1日天気」などの機能も備えている。

今回のアップデートでは、ユーザーから要望の多かった「1時間天気」機能を追加。1時間先の10分ごとの天気が表示される「10分天気」をスクロールすると、続いて1時間ごとの天気情報が表示される。(https://www.itmedia.co.jp/mobile/articles/1712/28/news099.htmlから)

 

これを活用すると、傘を持参したり、外出を控えるなど、突然の降雨に備えることができ

 

ますね。

 

気象庁のWebサイトで詳細な情報をチェック

 

 

東京以外の地域については、気象庁のレーダー・ナウキャスト」というサイトを見れ

 

ば、地域ごとにゲリラ豪雨の状況を知ることができます。

 

Androidアプリ「レーダー・ナウキャスト」もあります。

 

ゲリラ豪雨を予測するサイトやアプリをチェック

 

ゲリラ豪雨に限らず雨を予測するサイトやアプリはあります。

 

それを活用して予防をするのもいいかもしれません。

 

 

国土交通省のXRAINというシステム

 

 

これは豪雨時の避難活動、防災活動に役立てることを目的につくられています。

 

観測間隔は1分、観測から配信までの所要時間1-2分と即時情報提供性に優れています。

 

ただし、降水予測はしていません。しかし、無料なので利用しない手はありませんね。

 

ゲリラ豪雨に備える災害用品

 

 

 

 

 

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これはテレビでも宣伝していましたが、風が吹いても形が変わらず

雨から守ってくれます。

 

 

 

 

探すとそんなに高くない値段で色々売られていますね。

 

今まで、普通の安いビニール傘を使ったりしていましたが、これからは一つゲリラ豪雨に

 

強い傘も持っていると助かるかもしれません。

 

長靴なんていらないよね~って思っていたところ、何年か前の東京の大雪で、その原始的

 

なセンスなんて全然ないゴム長靴で助かりましたから、 やはり普段から備えておくといざ

 

という時助かります。

 

自分に合ったものを探してみてくださいね。

 

ゲリラ豪雨で注意すること

 

ゲリラ豪雨の前兆を感じ取る

 

近くで雷が鳴り始める 。
急に冷たい風が吹いてくる。
西の方の雲が黒い。
何か昼なのに暗くなる。
雨が降る直前の独特な匂いがする。

 

外出時にゲリラ豪雨の前兆を感じたら、びしょ濡れになることや落雷のリスクを回避する

 

ために、近くの頑丈な建物にすぐに避難しましょう。

 

地下にいたら、地上に出ましょう。

 

そして雨が強い間や道路が冠水した場合には無理に歩いて移動しようとしないことが大切

 

です。

 

冠水した道路を歩くとマンホールの蓋が外れていたり、道路と側溝や川の境目が分からな

 

いことで落ちて、引き込まれるなどの理由で溺死のリスクがあるからです。

 

もう一つの注意すべき点は地下に逃げないこと。

 

ビルでも1階以上の場所に入り、決して地下のフロアには行かないようにしましょう。

 

地下鉄や地下街も同様に水が流れ込み、危険な場所になります。

 

水圧で地下室のドアが開かなくなることもありますので、地上に出ることが最優先です。

 

どうしても雨の中を歩かないとならない場合は、次の点に気を付けることです。

 

冠水した道路では進行方向の地面を棒で突きながら足元を確認しながら進むこと。

 

こうした場所に足を取られて溺死するリスクを回避するために、濡れても傘や棒で地面を

 

突いて進みましょう。

 

自宅にいる場合は、地面より低くなっている半地下や風呂場の排水口からは下水が逆流し

 

てくる恐れがあります。

 

トイレがゴボゴボしてきたリしたら、赤信号です。

 

こうした場所への浸水を防ぐためには土のうが有効なのですが、土のうなど家庭にはあり

 

ません。

 

代用品としてビニール袋を水で満たして漏れないように縛ったものや、風呂場の排水口の

 

上に水を入れたペットボトルを置いたりと、半地下の入り口の水が入りそうな場所をせき

 

止めて対策しましょう。

 

今は、ゲリラ豪雨用に土嚢がわりに水ピタシートが販売されています。

 

シャッターに張り付けるだけで、水が浸入してこない、何回も洗って使えるという優れも

 

のです。

 

自営でお店をやっている方、自宅に半地下、地下室があるという方は

 

参考にしてください。

 

今年もきっとゲリラ豪雨に見舞われることでしょう。

 

でも、備えて置けば慌てないで対処できます。人類の知恵で乗り切りましょう。

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