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昔からきちんと眠らないと次の日、体調が悪くなったり、睡眠不足で電車に乗ると脳貧血
を起こしてしまったりと
私は昔から睡眠をきちんととらないとダメな人でした。
みんなのようにテスト前に徹夜なんて無理!無理!
無理して勉強頑張っても、2~3日体調が回復できない。
若くても、オールで遊ぶなんて考えられない人でした。
大人になってからは、自分がどれくらい眠ればいいのかが段々分かってきて、眠るように心がけたり。
そうすると頭がスッキリと、お肌の状態もよく一日元気に活動できました。
最近は、「睡眠負債」という言葉がよく聞かれます。
睡眠負債については、レム睡眠発見者の一人、スタンフォード大学睡眠医学研究所のウイ
リアム・C・デメント初代所長が早い段階から睡眠負債についての概念を提唱していたそ
うです。
最近では、自分はこれで十分だと思っている睡眠が、わずかな睡眠不足でも蓄積して「睡
眠負債」になって
命に関わる病気のリスクを高めたり、日々の活動を劣化させていることが分かってきたそ
うです。
えっ、睡眠6時間で充分だと思っていたけれど。。。足りてないのかも。。。って不安
に。
夜勤の人や毎日夜遅くまで働いている睡眠3時間の人のことを言っているんだろう。
自分は大丈夫なんて思っていたらそうではないらしい。
日本人の睡眠時間は短くなり続けているそうです。
日本国民の約4割が1日6時間未満の睡眠だそうで、睡眠不足による日本の経済損失は年
間15兆円に上るそうです。
1日6時間程度ねむり、自分では睡眠に問題はないと思っている人でも、実はわずかに睡
眠が足りておらず、
その影響がまるで借金(負債)のように蓄積することがわかってきたのが「睡眠負債」な
のです。
健康診断では分からない「睡眠負債」についてあなたもチェックしてみませんか?
毎日6時間の睡眠が2週間続くと、2番徹夜したのと同じ脳の状態になることが判明した
そうです。
しかも驚くことに、私が自分の睡眠に疑いがなかったように、6時間睡眠のグループは、
脳の働きの衰えを必ずしも自覚していないのです。
徹夜した場合と比べ、わずかな睡眠不足がじわじわ蓄積した場合、なかなかその影響につ
いて自覚できないのです。
では、人は一体、一日に何時間寝ればよいのでしょうか?
米ペンシルバニア大の実験で7~8時間の睡眠が必要との結果が出ています。
人は睡眠不足になるとどの様になるのでしょうか。
1997年に7日間、被験者の睡眠を5時間に制限して、簡単な課題に対する反応ミスの
回数を調べる実験をしました。
実験2日目から、基準日の3倍の反応ミスが発生、7日目にはさらにミスが増えるという
結果が出たそうです。(D.F.Dinges,F.Pack,K.Williams et al.,Sleep)
また、最近の子供たちは大変忙しく、習い事や塾通いなどで就寝時間が遅くなっていて、
睡眠負債は子供の成長や情緒に影響し脳の機能低下に関係するそうです。
昔は子供は8時に寝なさいと言われていました。
そのしわ寄せが子供たちの健康面や情緒面で弊害が現れないかと心配です。
「睡眠負債」は「がん」「糖尿病」「心臓病」と言った重大疾病と関連があることが分
かってきました。
さらには「認知症」にも深くかかわっているといわれる「睡眠負債」
いま睡眠を研究する専門家たちは、この「蓄積する睡眠不足」を「睡眠負債」と名づけ、
対策の重要性を指摘しています。
「睡眠負債」があるかどうか見極める方法をやってみましょう。
週末、光が入らないよう寝室の遮光をしっかりして、時計や携帯など時間がわかるものを
持たずに寝てみます。
そして眠気がなくなるまで、ぐっすりと寝ます。(目が覚めても眠気が残っている場合
は、2度寝してください。)
「遮光して時間を気にせず寝た場合に、睡眠時間が通常より2時間以上長くなった場合
は、睡眠負債があると思ったほうが良い」ということです。
睡眠負債の兆候として、日中の眠気と、マイクロスリープというものがあります。
良い睡眠がとれていれば、日中に眠くなることはまずありません。
マイクロスリープとは、1秒~10秒程度の短い眠りのことをいい、睡眠負債から脳を守
る防御反応だそうです。
もしこれが車の運転中に起きたらと考えると恐ろしいですね。
先程、米ペンシルバニア大の実験で7~8時間の睡眠が必要との結果が出ていましたが、
これによると6時間位の睡眠の人が実は最も危ないと言えるのです。
6時間寝れていると人は寝不足を自覚しませんが、注意力の低下は確実に存在するので
す。
睡眠負債がたまっていると、自分では気がつかないうちに仕事や家事のパフォーマンスが
落ちてしまったり、命にかかわるような病気のリスクが高まってしまったりする可能性が
あるというのです。
しかも、6時間睡眠の人は自分ではその脳の衰えを自覚していないそうです。
そうです、私のように自分のことじゃないと思っている。
それが怖いのです。
私たちが眠っている間、脳は単に休息をとっているわけではなく、スタンフォード大学の
西野睡眠生体リズム研究所長らは、マウスを使った実験で、睡眠中にアミロイドベータと
呼ばれる脳のごみが排出されることを突き止めました。
脳は身体の中で最も活発な臓器で、老廃物も多く、その多くは覚醒時に生産されます。
日中もその除去は行われますが、主に睡眠中にまとまった除去が行われます。
脳脊髄液は、グリア(ニューロンを支える細胞)を介して流動的に脳の組織内に入り込み
脳の清掃を行います。この脳での清掃システムは、睡眠中に10倍も活動を高めるそうで
す。
認知症の多くを占めるアルツハイマー病は、脳にこの老廃物であるアミロイドβが蓄積する
ことが主な原因と考えられています。
睡眠時間が長いほどアミロイドβは減少します。(スタンフォード大学教授 西野清治氏)
日中の活動により発生したアミロイドβが、眠っている間に脳から排出されるが、睡眠負債
が続くとアミロイドβがプラークの様に蓄積して行くというわけです。
アルツハイマー病の原因とされる物質アミロイドベータは、発症の20-30年前から蓄
積するといわれています。
つまり、働き盛りの時期に十分な睡眠をとっていないと、数十年先に認知症になるリスク
を高める可能性があるのです。
その他の病気のリスクとして
睡眠時間が7~8時間のグループと6時間以下のグループでは、前立腺がんの罹患リスクが
1.38倍、乳がんが1.67倍になりました。
米シカゴ大の実験では、睡眠負債でマウスのがん細胞の大きさが2倍以上の重さになりまし
た。
本来ならがん細胞を攻撃するはずの免疫細胞が、睡眠不足の場合、がん細胞の増殖を手助
癌細胞が増殖しやすくなる。
睡眠負債は、免疫システムの働きに影響を及ぼし、結果としてがんのリスクを高めている
可能性が指摘されたのです。
東北大学の調べでは、平均睡眠時間が6時間以下の人は、7時間寝ている人に対して乳が
んのリスクがおよそ1.6倍になることがわかったそうです。
また、血糖を下げるホルモン・インシュリンの働きの低下も確認されたそうです。
それでは、その「睡眠負債」をどう解消したらいいのでしょうか?
「週末の寝だめ」に頼ろうとすると生活リズムが乱れ、平日の睡眠に支障が出てかえって
負債を増やしてしまうリスクが高いのだそうです。
いまの自分の生活を振り返り、睡眠が6時間以下であれば、少しでも延ばせるように暮ら
しのスケジュールを見直してみることです。
ハーバード大学の発表では、僅か15秒間、強い光を見ることで、体内時計のずれを改善で
きるそうです。
十分な量の光が目から入ると、体内時計がリセットされるというのです。朝日を浴びる事
ですね。
活動(運動)の量と、筋肉量に比例しますので、体を良く動かす習慣がある人ほど良い眠り
に導かれます。
早寝早起きで、朝日を浴びて、一日よく体を動かしていれば、良い睡眠のサイクルにな
り、睡眠負債とは無縁の生活となります。
この様にまずは基本的な生活習慣の改善が、健康のために大切かと思います。
カフェインや酒は寝る3時間前まで。
ふとんにスマホを持ち込まない。
食事の時間は一定にする。
運動は夕方。
風呂は寝る30分前に。
寝る前2時間からは強い光を避ける。
寝室の温度は18℃~26℃に保つ。
寝ようと焦らない。
など専門家からのアドバイスもあります。
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