ニトリで発売していて、大ヒット、売り切れが続出したそうです。

 

重い掛け布団は、中のポリエステルの綿に、シリコンやガラス玉を入れて重さを出してい

 

るそう。

 

ネットでは、「重い毛布を使ったら翌朝スッキリ起きられた」

 

「夜中に一度も目が覚めないほど熟睡できた」など、

 

重い掛け布団が快眠につながったというコメントが多数上がりました。

 

実際に、精神科ではチェーンブランケットという重い毛布が心を鎮めるためや

 

睡眠の質を上げるために使われています。

 

その医療用の毛布の中に本物のチェーンが入っています。

 

一人では持ち上げられないくらいとても重い物です。

 

チェーンブランケットとは

 

チェーンブランケットは北欧スウェーデンで生まれた「眠れない」「そわそわ落ち着かな

 

い」人のための掛け布団です。

 

チェーンブランケットを体に掛けてみると、足の先から胸元まで縦にチェーンが配置され

 

ていて、ずっしりとした重さがあります。

 

これは私も知らなかったのですが、夜の睡眠だけでなく

 

学校など日中の活動場面でも、チェーンブランケットは使われているそうです。

 

そわそわ落ちつかない時に、肩から掛けたり、ひざ掛けとして使い、集中するためやク

 

ールダウンのために活用されているそう。

 

 

緊張しやすい歯科でチェーンブランケットを体にかけて治療を行う取り組みが大阪大学歯

 

学部附属病院で始まっているそうです。

 

 

歯医者が怖い子供たちにはいい試みですね。

 

 

なぜこの重さが効くのか?

 

重量があるブランケットは、不安感やストレスを減らし、リラックス効果をもたらし、

 

睡眠の質が上がる状態を作り出してくれるのです。

 

スウェーデンの睡眠研究所で行った不眠症の人を対象に行われた実験では、

 

「実験では、入眠困難や中途覚醒などの不眠症の症状を持つ、20~66歳の男女33人に

 

1週間今まで通りの寝具で寝てもらい、その後2週間重い掛け布団を使用。

 

その後、再び今まで通りの寝具を1週間使ってもらって、寝具の違いが、睡眠にどんな違い

 

を及ぼすのかを検証。

 

重い掛け布団を使用していた2週間のほうが、『落ち着いて眠れたと感じた』と答えた人が

 

多かったそうです。

 

さらに、寝付きが良くなって中途覚醒が減り、睡眠時間が延びたという結果が報告されて

 

います。

 

今、睡眠をサポートしてくれる寝具は数多く存在が、「睡眠の質」が変化するというデー

 

タがここまで出ている寝具は、「重い掛け布団」のみだそう。

 

「睡眠の質」に関しては、向上するというデータはこの「重い掛け布団」のみだそう。

 

北欧では院内処方

 

不眠で辛い思いをされている方、多動・衝動性があって、そわそわして落ち着かなかった

 

り、不安が強かったりする人に北欧スウェーデン・デンマークの病院では、

 

作業療法士によってチェーンブランケットが保険処方されています。

 

すでに5万人以上の人がチェーンブランケットを使用しています。

 

掛け布団の重さが睡眠の質を左右する事実は、多数の研究で報告されているそうです。

 

落ち着けない患者さんをサポート

 

不眠・多動(衝動性)の対策として北欧スウェーデンで開発されたチェーンブランケッ

 

ト。

 

日本でも少しずつ普及されてきて、徐々に各自治体や歯科医師会の口腔保健センター、

 

一般の歯科クリニックなどでも導入されるようになりました。

 

さらに、日本障害者歯科学会でのポスター発表や展示をきっかけとして更なる広がりをみ

 

せているそう。

 

私の働いている小児精神科でも、子供を落ち着かせるために置いてあり、希望で

 

使えるようになっています。

 

発達障害の症状の緩和効果

 

発達障害の人には 症状の緩和効果も期待できるそうです。

 

ADHDやASD(自閉スペクトラム症)など発達障がい、双極性障がい(躁うつ)、統合失調

 

症、認知症など「そわそわ落ち着かない」という人がチェーンブランケットを使っている

 

方がいるそう。

 

そうか、認知症にもいいのか。

 

落ち着いて過ごしたいけれども、その方法がわからないという極めて切実なセルフコント

 

ロールのニーズに、チェーンブランケットをはじめとする関連製品が、日常の様々な場面

 

で役立っているそう。

 

「重い掛け布団」が、睡眠の質に影響するのか

鍵は「重さによる圧迫」。

 

マイアミ大学が行った実験では、人は体に圧迫が与えられた状態だと、ストレスホルモン

 

の『コルチゾール』が31%低下し、幸せホルモンの『セロトニン』が28%増加することが

 

分かっています。

 

布団の重量が、人体に圧迫感を与え、セロトニンを活発に分泌させるのではないかという

 

事です。

 

幸せホルモンと呼ばれる「セロトニン」は、眠りを促す「メラトニン」というホルモンを

 

合成する。

 

「身体への圧迫」が「快眠」と関係しているようです。

 

その身体への圧迫がリラックス状態を生み出すことや、不安感の減少に効果があることは

 

分かっているものの、どのような働きでその効果が生み出されているのかは、

 

まだ明らかにされていないそう。

 

マッサージに近いではないかと。

 

マッサージの刺激が人をリラックスさせますが、マッサージで触圧刺激を受けたとき、

 

その刺激が自律神経に作用し、副交感神経が優位になり、

 

副交感神経が優位になると、セロトニンなどが分泌され、リラックス感が生まれます。

 

恐らく、掛け布団の重さが、マッサージと同様の圧を与えるのではないでしょうかと。

 

つまり、ある程度の重さがある掛け布団を身体の上にかけることで、マッサージを受けて

 

いるかのような状態を作り出すことができるというわけです。

 

「元々、重い掛け布団は、自閉症で触感覚が過敏なアメリカの動物学者、テンプル・グランディンが、その克服のために『強めの圧迫感が効果的』ということを発見したのが成り立ちです。そのため、自閉症、不安やストレスが原因の不眠症に加え、ADHD(注意欠陥・多動性障害)、ASD(自閉症スペクトラム、アスペルガー症候群)の人が使用しても、症状の緩和効果があるといわれています」

 

こうした背景から、昔は医療機関で売られることが一般的でしたが、

 

今はインターネットで簡単に買うことができる。

 

医療用だと6万円近くするが、家庭用の商品だと1万~2万円程度と、価格も低めのものの

 

出てきています。

 

また、高価なので、自分に合うかどうか心配で買うを悩んでいる方はレンタルもあります

 

のでまずは試してみて、つらい症状が緩和されるか試してみるのはいかがでしょう。

 

自分の体重の10%前後が もっとも効果的な重さ

 

注意!!

 

ただし、呼吸器に問題がある人、いびきが大きい人、睡眠時無呼吸症候群の人、

 

せきが止まらない人なども使用を控えてください。

 

寝具の圧迫が悪影響を及ぼし、最悪の場合、命を落とすこともあるので要注意です。

 

圧迫感が苦手な人も当然NG。

 

そのほか、体力が低下している高齢者や、身体が未発達の子どもも、使用を控えてたほう

 

がいいそうです。

 

寝具の圧迫が悪影響を及ぼし、命を落とすこともあるからです。

 

 

カナダでは、体重22キロの9歳児の子どもが、約18キロのブランケットを使用して昼寝したところ、呼吸困難に陥り、命を落とした事例も報告されている。子どもに使ってはいけないというわけではないが、使う際は、その重さが適切かどうかを十分に確認することが不可欠だ。

 

「適切な重さ」とは、どのくらい

 

適切な重さとは、使用者の体重の8~12%が適切といわれています。

 

ただ、10%前後の重さでは圧迫感を感じづらいという人は、掛け布団を折りたたんで重量

 

を集中させたり、自分の身体の真上に集めたり、工夫して圧を感じやすい“掛け方”を見つ

 

けるのがいいです。

 

ニトリの重い毛布

 

ニトリの「重い毛布」の重量は約4.5キロ。

 

体重60キロの男性であれば、物足りなく感じるかもしれません。

 

しかし、重い掛け布団の上に毛布などを重ねると、成人でも呼吸困難になりかねないの

 

で、重さを感じやすい“掛け方”を試行してみるのがお勧めだそう。

 

あまりにも重すぎる掛け布団は、寝返りを打ちづらいと感じる場合もあり、

 

ずっと同じ体勢のままだと身体が疲れてしまうので、何枚も掛け布団を重ねるのはおすす

 

めではないそう。

 

ただ、寝返りに関しては掛け布団より、マットレスの問題も大きいので、反発弾性の高い

 

マットレスを一緒に使ってみるとよいとのこと。

 

「重い掛け布団」は 洗えないのが欠点

 

重い掛け布団は、重いので、持ちにくく、扱いにくいです。

 

小児精神科にあるチェーンブランケットは、カバーを変えるのにひとりではできません。

 

二人でやります。10キロ近くあるので扱いや、置き場所には困りますね。

 

しかし、自分の好みの重さの物を選べますし、ニトリは4.5キロだそう。

 

いままで、掛け布団は、軽くて、暖かいものが好まれて、段々羽毛布団に変わっていき、

 

昔、何処の家でもあった綿の重い布団はなくなってきました。

 

だから、最大の特徴であるブランケットの重さがデメリットになって、

 

押し入れからの上げ下ろしのときや、手入れのために干すときに、苦労します。

 

そのうえ、中には、中のポリエステルの綿に、シリコンやガラス玉を入れて重さ

 

を出しているので、カバーは洗えても、掛け布団自体を洗うことはできません。

 

手入れのしやすさも、軽い掛け布団のほうが優れていると言えますね。

 

そうしたネックもあり、日本ではまだまだ注目を浴び始めたばかりです。

 

日本で買う場合、インターネットで買うしかありません。

 

実際の重さの確認は、しっかりして、もしもネットで買う場合は、表示されている重さの

 

チェック、国内メーカーの商品などを選ぶとよいそう。

 

心配だったら、まずレンタルしてみて、実際に自分で寝て見るのがいいです。

 

購入はそれからでも大丈夫。

 

ニトリの「重い毛布」の大ヒットを受け、重い掛け布団を扱うメーカーは増える見込み

 

で、今後は日本でも買いやすくなると思われています。

 

新生活が始まるので、熟睡できる、睡眠の質が良くなるものがあるなら

 

試してみたい時期です。

 

認知症の徘徊する人など、試してみたら熟睡してくれるかもしれません。

 

かかりつけの先生とも相談して使うのがお勧めです。

 

また、ストレスフルなビジネスマン、ビジネスウーマンに、ストレス緩和や不安減少の効

 

果が認められている「重い掛け布団」お試してみてはいかがでしょうか。

 

 

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