- 投稿
- お役立ち情報
目次
スポンサーリンク
「蚊」は毎年数十万人を死に至らしめているとても危険な生き物と言われています。
人間に「襲いかかってくる」怖さではなく、病気を媒介する怖さです。
中央アフリカに生息するハマダラカは、人間にマラリアを媒介し、死に至らしめます。
72万5000人中、約62万人がハマダラカの犠牲になりました。
ガンビエハマダラカ(Anopheles gambiae)はマラリアを、
ネッタイシマカ(Aedas aegypti)はデング熱や黄熱などを、
イエカ(Culex pipiens)は西ナイル熱などを、それぞれ運んできます。
何年か前にも東京の代々木公園でありましたね。
今では、すっかり蚊もいなくなって、その綺麗さはディズニーランドなみだそうです。
世界に、蚊の種類は3000種類以上いるそうです。
日本では約100種類以上の蚊が生息していますが、そのうち吸血する蚊は10種類程度
です。
なかでも、ヒトスジシマカとアカイエカが2大勢力となっています。
両者の違いはいろいろありますが、
主にヒトスジシマカは昼間に活動し、
アカイエカは夜型です。
なぜ血を吸うのか?
蚊は子孫を残すために血を吸うのです。
つまり血を吸うのはメスの蚊だけ。
オスや残りの種類の蚊は花の蜜や果汁などを吸って生きています。
しかし、交尾を終えたメスだけは卵巣を発達させるため血が必要なのです。
人間に潰されるかもしれない恐怖の中、命をかけてわが子のためにメスは大きな動物に立
ち向かっているのです。
ヤブ蚊(ヒトスジシマカ)は、黒色の縞模様で名前の通りに発生する場所は、草が生い
茂っている草むらや藪、そして緑の多い公園などです。そこから近くにある家などに侵入
してきます。体長は、5mm程度の大きさです。
また水が溜まりやすい場所が、発生源となります。
ヤブ蚊の生息地は、本州にはどこでも、東北地方の宮城県あたりまで、みかけます。
吸血する時間帯は、朝方から夜までですが、特に注意したいのは昼~夕方頃にかけて。
蚊の一生
彼らの一生は気温20℃を超える春先に始まります。
卵から約3日間で幼虫(ボウフラ)になり、約1~2週間で蛹に。
約3日で成虫になります。成虫の寿命は約1ヶ月。
つまり50日程度のサイクルで世代交代を繰り返し親・子・孫と襲ってくるのです。
なぜ蚊に刺されるとかゆくなるのか?
蚊はアゴから血が固まらない特殊な唾液を出します。
この唾液が人間の体でアレルギー反応を起こして腫れ上がりかゆみが出るのです。
吸う血の量は多いときで体重2mgの2倍。お腹いっぱいになるまで約2分かかります。
その時に、邪魔が入ると蚊は途中でアゴを抜き一時中断するそうです。
しかし、お腹が満たされるまでは何度でも刺してきます。
血を吸うときに「6本の針」を使っています。
血を吸うときに、長く伸びた口吻(こうふん)部で肌を切り開いていきます。
一見、1本の針のように見えますが、実際に見えているものは他の針を保護する下唇。
鞘のような役割で他の針を保護しています。
蚊の頭部を解剖してみると、下唇の中に他の針が隠されています。
針は合計で6本。そのうち2本には、小さな刃がついています。
これをノコギリのように使い、肌を切り開いていきます。
別の2本は、肌を切り開いた状態で支える役割を果たします。
よくできていますね。それなのに刺されたときにあんまり感じないで、刺されていますよ
ね。
蚊が必要とするのはタンパク質のみ。そのため、不要な水分は、お尻の先から排出しま
す。
別の針は吸血の補助のために、唾液を流し込みます。
唾液に血液が凝固しづらくなる成分が含まれているので、滑らかに吸血できるようになっ
ています。
また、肌を切り開くときの痛みで気付かれないように、麻酔成分も含まれています。
ただ、この唾液はアレルギー反応を引き起こすため、蚊に刺されるとかゆくなってしまう
のです。
蚊に刺されやすい人は、足の表面の常在菌の、種類が多いそうです。
これを発見のは、蚊の研究をしている 大学生の田上大喜君。
「マツコの知らない世界」にも出ていましたね。バイリンガルで蚊の研究で賞を受賞して
いる秀才です。
妹は蚊に刺されるのに、自分は刺されない、その理由を知りたくて研究したそうですが、
蚊が靴下にすごく反応したそうです。
集まってきて、交尾をはじめるものが出たり。
靴下といっても臭いの強さではないと研究を続け、足の常在菌が関係していると発
見したのだそうです。
蚊に刺されないために、足をキレイにアルコールで拭く
足の常在菌の種類が少なくなればいいそうなので、
足をきれいに、アルコールなどでふくといいそう。
これをこの間もTOKIOの城島茂がDash島で実践していましたが、蚊が寄ってきませんで
した。
これだけで、蚊にさされる数が激減するなんて、うれしいですね。
その他の蚊の対策方法
定番は殺虫剤ですね。市場規模は1000億円超え。
今は、シュッとするだけで部屋にいる蚊がやっつけられるという画期的な殺虫剤も出てい
ますね。
|
殺虫剤や蚊取線香を使いたくない人におすすめなのが扇風機。
蚊は軽いため簡単に風に飛ばされます。
扇風機を常に体に当てていると蚊は体に止まることができないそうです。
また人間などの発する二酸化炭素なども、扇風機の強い風にあたると感知できなくなると
いうことも蚊が近寄りにくい要因らしいです。
うちでは、ハーブのペッパーミントを蚊の対策として使っています。
蚊によく刺される娘に外出時、ハーブのペッパーミントを吹き付けると蚊に刺されませ
ん。
蚊が嫌う臭いや、成分を持っているハーブを使うのも手ですね。
それらの植物を庭に植えたり、窓辺に鉢植えとして置いたりすることで、蚊の侵入も防ぎ
ます。
ヤブ蚊が嫌う植物は、ペパーミントやゼラニウム、ユーカリ、蚊嫌草などです。
レモンバームも、精油が虫除けのスプレーにも使用されていますし、
レモングラスは、蚊よけのキャンドルなどの製品もあり、
レモングラスの刺激のある香で、人間の体臭などを蚊が感知できなくなるとも言われてい
ます。
これらの植物には、昆虫を忌癖する作用のある成分などを含んでいるので、蚊よけガード
となります。
蚊に刺された時の対処法
掻きむしらない事です。
かゆみを抑えるために冷やすのが一番。
私は刺されてすぐの時は、刺された部分をあら塩でゴリゴリやると刺された成分が塩に
吸収され、かゆみも腫れもなくなるのでよくやります。
肌の弱い人はマネしないで、虫刺され用の薬を塗ってくださいね。
実際、自然の力は人間の想像をはるかに超えていて、生物がもつ特殊な機能や不思議な能
力を利用する「バイオミメティクス(生物模倣)」が近年、注目されています。
有名なところでは、サメの肌に似た構造を採用してスピードを速めた競泳の水着。
カタツムリの殻がいつもきれいなことをヒントに、特殊な外壁材が生み出されています。
関西大学システム理工学部 青柳 誠司教授と共同研究を行っていた企業も蚊の針を模倣し
た「糖尿病患者向けの注射針」を開発・販売し、実際に患者に利用され始めているそう
。
蚊の針は1本ではありません。1本に見えるけど、上唇(じょうしん)、下唇(かしん)、咽頭(いんとう)、そして大顎(おおあご)と小顎(こあご)が2本ずつ、計7本で成り立っていて、それらを駆使して血を吸っているんです。なかでも重要なのが上唇と小顎の3本。下の図を見てください。真ん中にあるのが上唇で血を吸う部分です。そして、上唇の両側に小顎があります。小顎はノコギリのようにギザギザになっているのがわかりますか? このギザギザも痛みの軽減に役立っています。ギザギザの先しか皮膚に触れないので、その分、抵抗が小さくなりすっと刺さりやすい。さらに、この3本が連動し動くことで、痛みをやわらげています。
まず、小顎の1本を突き刺しながら上唇を引きます(①)。次に、上唇を突き刺しながら、2本の小顎をともに引く(②)。今度は、①とは逆の小顎を突き刺しながら、上唇を引きます(③)、そして最後に、両方の小顎を引いて、上唇をぐっと突き刺す(④)。この一連の動作を1秒間に2~3回繰り返しながら前進しています。加えて、咽頭と呼ばれる針から唾液を出して血液が固まらないようにし、時間をかけて上唇から血を吸っているんです。
ここで、「単純に針を細くしたほうが痛くないのでは?」と疑問が湧いたかもしれませんね。たしかに、細ければ人が痛みを感じる痛点を避けやすい。しかし、細いと折れやすく蚊にとっては危険なんですね。それと、先ほどの3本の針を出し入れすることで、単純に3本の針の合計と同じ断面積を持つ1本の針を刺すよりも少ない力で刺せることが、私たちの研究でわかってきました。だから、このメカニズムが最も都合がいいわけです。ちなみに、血を吸うのはメスだけ。卵を成熟させるため、いまのように進化したと考えられています。子孫を残すためとはいえ、こんな複雑で効率のよいシステムを作り上げるなんて、ほんとうに自然の力には驚かされます。
蚊は大体2~3㎎ですが、6~7㎎と自分の体重の倍程の重さになるまで吸血します。
中には体が重すぎて動けなくなる蚊もいて、俊敏に動けなくなるのに、危険を冒してまで
自分の子孫のために必死で吸血するのですね。
蚊は命がけで血を吸った後、この大切な栄養素を産卵する為だけに使い、生活する為のエ
ネルギー源として使う事は一切ないそうです。
産卵前のメスはいっぱい吸血し、栄養素を摂取したら、飛び回るのを止め、
静かな場所を見つけて2~3日ひたすらじっと動かずにその場にとどまり卵巣を発達させ
るそうです。
その後、水の流れが少ない水たまりなどに産卵します。
メスの蚊が一度に産卵する卵は200~300個と言われています。
また、メスが一生に産卵する回数は約5回と言われており、産卵の度に吸血するそうで
す。
つまり、メスの蚊は、一生に約5回の吸血を行うということになります。
蚊が活発に活動する気温は約25℃~30℃です。
この気温であれば、蚊は活発に飛び回り、朝から晩まで花の蜜を吸ったり、動物や人間の
血を吸ったりするのです。
しかし、35度を超えると、その暑さの為に、蚊も動けなくなるようです。
猛暑の夏に蚊が少ないのはそのせいですね。
温度が下がるまで葉の裏や日陰などのなるべく涼しい場所で過ごします。
夏場の日陰に蚊が多いのはこういう事なのですね。
猛暑が続いても、蚊が死ぬわけではなく、涼しい所でただじっとして人間を刺さないだけ
だそうです。
暑さは人間だけではなく、蚊にも相当こたえるようですね。
「ヤブカ」はその名の通り、主に藪に住み、「ハマダラカ」は羽に黒い斑模様が見られる
のが特徴。
秋になりだんだん気温が下がってくると、蚊は少なくなりますが、死んでしまうのはヤブ
カ類だけです。
イエカ類のオスは死んでしまいますが、実はメスは越冬するそうです。
冬に蚊に刺されてしまった場合、たいていこのイエカのメスが主犯です。
蚊は暑い夏というイメージが強いですが、冬でも実は生きており、やはりその動きは鈍く
なるものの意外と年中飛び回っているそうです。
病気を感染させる蚊ですが、メスの蚊が子孫を残すために命を張って血を吸うと分かる
と刺されると憎たらしい蚊ですが、ちょっとならしょうがないかと思うこともあります
ね。
しかし、子供やアレルギーのある人は刺されないに越したことはないので、自分なりの
方法を見つけて蚊を予防していきたいですね。
そのためには、水たまりを作らない、ハーブなどで寄ってこないようにするなど
して行きましょう。
スポンサーリンク