カテゴリー:病気
足の指が動かない

 

私の場合は、前から坐骨神経痛で整形外科に通っていたのですが

 

ある日、突然、朝起きたら右足に違和感が。

 

でも、痛いわけでもなく、これが何なのかわからずに2~3日経ちました。

 

はっきりわかったのはバスの時間に遅れそうになって走った時です。

 

走れなかったのです。

 

つま先が上がらなくて、膝から持ち上げないと転びそう。

 

そして、仕事先に行って患者さんのベッドの移動をしようとしたときに、

 

つま先でかけて、カチッとロックを外してベッドを移動するのですが

 

今まで何も考えなくてもできていたことが

 

今は、カチッとできないのです。

 

つま先が自分の意志で上がらない。

 

足の指に力が入らないのです。

 

かろうじて親指だけは動くのですが

 

第2指、第3指、第4指が自分の意志で動かなくて

 

足首にも力が入りません。

 

初めて、足の違和感が何であったのか分かりました。

 

整形外科に行って

 

先生に足の指が動きませんと言うとレントゲンを撮りました。

 

背骨の間が一部狭くなって、神経を圧迫してると。

 

そして、大きな病院を紹介され、MRI検査をしてくださいと。

 

でも、MRI検査しても、それ以上の何もなく。

 

坐骨神経痛も続いていたので、先生の所へは通っていたので

 

手術する人もいるけれど、手術したからといって治るとは限らなくて

 

今のまま、様子見ていこうかという話になったと思います。

 

いわゆる、温存療法ですね。

 

そして、ブロック注射を毎回してもらっていました。

 

仰向けになって、足の指を動かしてみてと言われても全然動かず

 

力もはいらないまま。

 

腓骨神経麻痺とは

 

症状
下腿の外側から足背ならびに第5趾を除いた足趾背側にかけて感覚が障害され、しびれたり

 

触った感じが鈍くなり、

 

足首(足関節)と足指(趾)が、下垂足(drop foot)になります。

 

下垂足とは、足部が下に垂れた状態で足首を動かすことができない状態のことです。

 

歩行を始め、日常生活において支障をきたします。

原因
最も多いのは、腓骨頭部(膝外側)の外部からの圧迫により生じるものです。

 

寝た姿勢が続いたり、ギプス固定をしているときに、腓骨頭部が後ろから圧迫されると起

 

こります。

ガングリオンなどの腫瘤、腫瘍、開放創や挫傷(ケガ)、腓骨頭骨折やその他の膝の外傷

 

などによっても生じます。

病態
膝関節の後方で坐骨神経から腓骨神経が分岐し、腓骨神経が膝外側にある腓骨頭の後ろを

 

巻きつくように走行しており、

 

その部分は、神経の移動性が乏しく、骨と皮膚・皮下組織の間に神経が存在するため、外

 

部からの圧迫により容易に麻痺が生じます。

診断
下垂足で、感覚障害があり、神経傷害部をたたくとその領域に疼痛があれば、

 

傷害部位が確定できます。

 

腰部椎間板ヘルニアや坐骨神経障害との鑑別診断が必要なこともあります。

 

確定診断には、筋電図検査、X線(レントゲン)検査、MRI検査、超音波検査など必要に応

 

じて行います。

治療
骨折や脱臼などの外傷や腫瘤によるものは早期に手術が必要です。

 

原因が明らかでないものや回復の可能性のあるものは保存的治療をします。

 

3ヵ月ほど様子を見て回復しないものや麻痺が進行するものでは手術が必要になります。

骨折、脱臼などの外傷で手術が必要なものや腫瘤のあるものは、手術が行われます。

 

神経損傷のあるものでは、神経剥離、神経縫合、神経移植などの手術が行われます。

 

神経の手術で回復の望みの少ないものは腱移行手術(他の筋肉で動かすようにする手術)

 

が行われます。

 

高齢者においては転倒のリスクが

 

高齢になるとスリ足になって、若い時より転倒のリスクが大きくなりますが

 

このdrop footも、つま先が上がらないために日常生活に支障をきたし、

 

転倒のリスクも上がります。

 

先生の話では、リハビリのほかに、つま先を上げるような器具があり、それを装着するこ

 

ともできるそうです。

 

 

つま先が下がらないように補助するサポーターのよう

 

なものですね。

 

これらは寝るときにつけて、歩くときにもつけること

 

もでき、つま先が上がった感じになります。

 

 

これは靴下ですが、つま先が上がるようにできていま

 

す。

 

室内での転倒しやすさを軽減します。

 

 

 

私も先生に、こういう補助的なものを付けるという方法もありますよと説明されました。

 

私の場合

 

1週間に1回、先生の所に通って、継続的にブロック注射をしてもらっていました。

 

神経ブロック療法ですね。

 

神経周辺に局所麻酔薬を注射して、痛みをなくす方法です。

 

麻酔薬が神経に作用し、痛みの伝わる経路をブロックすることで痛みを取り除き、

 

痛みが緩和されることで血流が良くなり、筋肉のこわばりもなくなるという効果がありま

 

す。

 

私の場合は、トリガーポイント注射です。

 

でも、毎週、その注射をしてもらって、リハビリを続けていくうちに

 

足の指に力が少しずつ戻ってきたのです。

 

もちろん、薬ももらって飲んでいます。

 

毎週、毎週通っていくうちに力が少しずつ増していく感じで

 

先生も、診察の時に力が戻ってきているのをびっくりして

 

「いいね。」と言っていました。

 

今でも、週一で通っています。毎回、トリガーポイント注射をしてもらっています。

 

止めると元に戻りそうで、ちょっと怖くて、それにやっていただくと痛みも楽で

 

毎週通っています。

 

あんまり、無理しないように。冷やさないようにと先生に言われています。

 

もっと、年を取って骨が骨粗鬆症でもっとつぶれてしまったりしたら、

 

手術も考えないといけないでしょう。

 

今以上、症状がひどくならないように気を付けて生活をしないといけないと

 

自分に言い聞かせています。

 

 

まとめ

 

まさか、自分が歩くことに支障をきたすなんてことはみじんも考えたことがなく、

 

朝起きて突然なんてことがあるんだなと考えさせられました。

 

お風呂に入って、足のマッサージ、足を冷やさない、腰を冷やさないなど

 

普段からの自分の身体への心配りが大事だなと思いました。

 

自分の身体への過信は禁物です。

 

若い時には大丈夫でも、年を取ってきたらそれなりのケアが必要で、

 

また、筋肉が減らないように、鍛えることも大事だと思い知らされました。

 

そして、何かあったらかかり過ぎない程度に、病院に行って見てもらう事も大切です。

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高齢者が寝たきりとなる原因の一つに転倒事故がありますが、

 

これが、自宅が多いと聞いて意外でびっくりしました。

 

最近、私も若いころにはなかった、よろけることが多くなったり、ちょっとした段差で

 

躓いたりするので、ちょっと心配になりました。

 

人間は加齢とともに、筋力の低下や、歩行障害、視力の衰えなどさまざま要因が重なり、

 

バランスを保ちにくくなっていくそうです。

 

高齢者になると、病気やその服薬によって転倒するリスクがさらに高まることもあり、

 

思わぬ事故が発生することがあります。

 

高齢者が「要介護」となる主な原因は、脳血管疾患(脳卒中)、認知症、高齢による衰弱

 

と続き、「骨折・転倒」は全体の12.2%を占め、4番目の多さになっているそうです。

 

 

内閣府の調査結果によると、自宅内で転倒したことがある男性が6.8%なのに対し、

 

女性は11.8%となっていて、男性よりも女性が転倒しやすいということです。

 

転倒により動けない状態が長く続くと、歩行機能が衰え、「要介護」となる可能性が。

 

転倒が起こった場所としては、居室での自力歩行時、移乗時、立ち上がり時に

 

多いです。

 

「室内でトイレに行こうとした」というちょっとした事故が多いようです。

 

また、ベッドの事故が最も多いことがわかります。

 

寝ている安静の状態から起き上がる時、転倒事故が起こりやすいです。

 

 

●転倒が原因で寝たきり状態に

 

若い人なら少しくらいけがをしたり病気にかかったりしても、安静にして寝ていれば大抵

 

何事もなく治ります。

 

しかし、高齢者にとっての安静は、筋力や身体機能の衰えを招き、歩けなくなる、動けな

 

くなるなどの症状を悪化させる要因にもなるのです。

 

中でも転倒が原因で起こりやすい大腿骨の骨折は、歩けるようになるまでに時間がかかる

 

ため、筋力の低下から、そのまま寝たきりになることも多いです。

 

また、老化による骨密度の低下でちょっとした転倒でも、骨折に至ります。

 

骨折やけががなかったとしても、転倒により自信を失ったり、自力で動くことに対して恐

 

怖心を持ったり、段々体を動かさなくなり、筋力が次第に衰え始めて、身体機能の低下を

 

招くという悪循環に陥ります。

 

このように転倒は、高齢者の生活に大きく影響することがあるため、十分な対策を取る必

 

要があります。

 

高齢者の転倒が多い場所

 

高齢者の転倒事故は屋外ばかりでなく、自宅でも多く発生しています。

 

高齢者が転倒しやすい場所は?

 

●自宅の転倒は「室内」が多い

 

「平成22年度 高齢者の住宅と生活環境に関する意識調査結果(全体版)」によると、転倒

 

した自宅の場所では「庭」が最も多く、次に「居間・茶の間・リビング」「玄関・ホー

 

ル・ポーチ」「階段」「寝室」と続きます。転倒場所を「庭」と室内に分けると、「庭」

 

よりも「室内」での転倒が多く(複数回答)、高齢者にとっては安全と思われる室内にも

 

危険が潜んでいることがわかります。

 

●室内の転倒しやすい場所

 

室内の転倒場所では「居間・茶の間・リビング」の割合が20.5%と最も多く、

 

次いで「玄関・ホール・ポーチ」が17.4%、「階段」13.8%、「寝室」10.3%、

 

「廊下」8.2%、「浴室」6.2%の順となっています。

身体機能の低下によってすり足で歩きがちな高齢者は、カーペットや敷居などのちょっと

 

した段差でも転倒することがあるので、居間などについても注意が必要です。

 

時には、段差のない廊下やフローリングで足を滑らせることもあります。

 

また、足を踏み外しやすい階段や玄関、浴室などでは、重傷を負うおそれもあります。

 

高齢者がいる家庭では、至るところに手すりを取り付けるなどして転倒予防をしておくこ

 

とが大切です。

 

高齢者の転倒の原因

 

転倒の原因には、身体的なものが原因となる「内的要因」と

 

生活環境から来る「外的要因」とがあります。

 

●外的要因

 

自宅内の室内のわずかな段差。

 

歩幅が小さくスリ足の高齢者にとっては、普通なら段差と認識しない程度のちょっとした

 

敷居でもつまずくことがあります。

 

すべりやすいフローリング、手すりが設置されていない階段や玄関、浴室などは転倒リス

 

クの高い場所です。

 

転倒を防ぐためには、ベッドや椅子の高さ、廊下や階段、玄関、浴室に手すりの設置や

 

生活環境が本人の身体状況に合っているかどうか、対策を施しましょう。

 

環境を整備することで転倒予防につながります。

 

設置には、市町村で給付金がでる自治体もありますので、調べてみてください。

 

 

●内的要因

 

病気や疾患、加齢による筋力の低下、身体機能の低下が挙げられます。

 

ほかにも、薬の副作用による足元のふらつきや眠気、意欲の減退なども。

 

高齢者は複数の薬を飲んでいたり、体調の変化を口に出したりしないこともあるので、

 

周囲が注意しておく必要があります。

 

転倒は、内的要因と外的要因が合わさることで、よりリスクが高まります。

 

転倒を防ぐためには、内的要因・外的要因の両方を減らすことが大切です。

 

高齢者の転倒を防ぐポイント

 

転倒しにくい環境を整える
自宅内での転倒は、安定した歩行や動作ができるように介護用品を活用したり

 

介護リフォームを行ったりすることで予防できます。

 

すべりやすい廊下や浴室に手すりを設置したり、床の段差をなくしたりするだけで、

 

不安定な高齢者のバランスを落ち着かせるのに役立ちます。

 

介護保険を利用すれば、介護リフォームは補助金の対象となりますので、

 

自治体の窓口で相談してみるといいでしょう。

 

日頃から筋力とバランス感覚を鍛える
転倒を予防するためには、高齢者の筋力とバランス感覚の低下を防ぐことも大切。

 

普段からウォーキングや散歩をしたり、ストレッチで柔軟性を高めたりしておくことも

 

転倒予防につながるでしょう。

 

今は、高齢者でもできる体操やフィットネスもありますので、自宅でもできる簡単なトレ

 

ーニングなどすると効果がありますね。

 

転倒予防につながる2つのトレーニング

 

大腿四頭筋のトレーニング
背もたれに寄りかからないよう椅子に腰掛け、両手は椅子の端を軽く持ちます。

 

片脚を上げて伸ばし、つま先は天井に向けます。

 

そのままの状態で、膝上から太ももにかけて力を入れ、5秒間キープします。

 

反対側の脚も同様に行います。

 

ふくらはぎの筋力を強化するトレーニング
椅子の背やテーブル、壁などに片方の手を添え、体を安定させます。

 

足を肩幅と同じくらいに開き、両方のかかとをしっかり上げたら、ゆっくりとかかとを下

 

ろします。

 

顔を前に向けて行うことがポイントです。

 

お腹やお尻など体幹部分に力を入れて行うとより効果的です。

 

転倒しにくい靴下や靴を選ぶ

 

筋力が低下した高齢者は足のつま先が上がりにくく、すり足になりがちなため、

 

多少の段差でもつま先が引っかかって転倒しやすくなります。

 

室内でのスリッパはよくないらしいです。

 

そのため、高齢者の靴下や靴を選ぶときは、つま先が自然と反り上がる構造のものにする

 

と、いいらしいです。

 

今ではマジックテープやファスナー付きのいい室内履きが出ていて、

 

靴底や足裏に滑り止めが付いているタイプのものもあり、

 

足にフィットするものを選んで履くと、足をすべらせて転倒する可能性も低くなりま

 

す。

 

だりすることを考え、ものを選ぶようにするといいでしょう。

 

足の専門医

 

先日、テレビで、足病総合センターというものを知りました。

 

「足」の悩みに対して総合的に対応してくれる足病総合センターだそう。

 

足の骨関節、傷や壊疽、血流、むくみ、しびれ、爪や皮膚、靴のトラブル、全身疾患の一

 

症状…など、これらをすべてカバーできる診療科が今までは日本にはなかったのです。

 

海外には、足部を専門で診てくれる「足病医」(Podiatrist = ポダイアトリスト)が存在

 

し、アメリカでは約13,000人以上、オーストラリアでは約5,000人以上もいるそう。

 

(平成24年時)。

 

足病医は難関な国家資格であり、

 

足病医学の発達した国々では、「矯正用インソールで足を矯正して痛みを改善・予防す

 

る」というのは常識であり、スタンダードなのです。

 

「日本は海外に比べ30年遅れている」と言われるほど、足病医学についての後進国と認識

 

されており、足とインソールの関係を適切に捉え、真に質のよい矯正用インソールやシュ

 

ーズをつくり出すためには、足病医の存在は必要不可欠だそうです。

 

常に体重を支えている足は、特に病気がなくても痛みが続くこともあり、痛みがあっても

 

どこへ受診すればよいか悩むことも多く、また受診したとしても病院を転々とたらいまわ

 

しという事も、少なくないのです。

 

看護師、理学療法士、義肢装具士、管理栄養士などのメディカルスタッフがあらゆる面か

 

ら足のサポートをしてくれ、「病気」だけではなく「悩み」に対しても向きあってくれ、

 

総合的に診療することが出来るように、足病総合センター内には複数の部署や診療科のス

 

タッフがそろっていて、足に特化した独自の新しい外来診療の体制が整えられました。

 

「足」は、常に負担を強いられている

 

健康のために万歩計をつけて、1日1万歩を目標に歩いている方も今は多いです。

 

もちろん歩くことは大切ですが、1日1万歩あるく方の足は1日1万回も地面にぶつかっ

 

ているのです。

 

直立二足歩行の人類にとって、足は常に負担を強いられ犠牲になっている器官といえま

 

す。

 

足の弱点は、「靴」と共同で機能を果たしている器官であること。

 

また身体の末端の低位置にあるというデメリットから、人間の足はさまざまな危険にさら

 

されています。

 

重力、外力、摩擦、湿気、菌、血流、末梢神経…。

 

これらに起因する多彩な足の障害の多くは、単独ではなく複合的に生じていることも。

 

健康寿命ということが声高にさけばれる今、私たちは「足」をもっと真剣に考える必要が

 

あります。

 

私も半年ほど前に、何の前触れもなく腓骨神経麻痺になり、つま先が上がらないという

 

症状が出ました。

 

いろんな検査もしましたが、どこも悪くなく、整形外科で坐骨神経痛のブロック注射を

 

してもらって、足の指の感覚が段々回復し、いまに至っています。

 

それまでは、足なんて大事にもしてこなくて、考えれば、前の仕事では毎日2万歩以上

 

走り回って、いつも足がくたくたでした。

 

もっと、足を大事にしていたら、麻痺も防げていたんではないだろうか。

 

これから、年を重ねていくのに足にもっと関心を持って、治療をすべきだったのでは

 

と思い至ったのです。

 

身体状況に適した住宅環境の整備が転倒予防につながる

 

高齢者の転倒事故は、いつも生活している自宅で多く発生しています。

 

中でも認知症を発症している高齢者は転倒しやすく、とっさに手をついたりできないこと

 

もあるので、転倒がきっかけで寝たきりになる可能性もあります。

 

転倒を防ぐためには、高齢者本人が転倒しないように心がけ、トレーニングしたりす

 

ることも大切ですが、一緒に暮らす家族が高齢者の状態や周囲の環境に注意してあげるこ

 

とで防げることもたくさんあります。

 

そのためには、室内外の段差をなくしたり、手すりをつけたりして、

 

高齢者の身体状況に合わせた住宅環境を整えることも大事です。

 

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男性の更年期障害 女性と違う?治療法や症状

 

 

更年期障害って言うと中高年のおばさんのイメージがありましたが

 

最近は男性にも更年期障害があるって言われてきています。

 

男も更年期障害?

 

あなたは「更年期障害」は、女性だけが発症するものと思っていませんか?

 

男性も更年期障害になることがあると言われて久しいです。

 

男性には月経がないので、閉経の前後5年を指す「更年期」もありません。

 

しかし、加齢とともに男性ホルモンの分泌が減少し、女性の更年期障害と同じような症状

 

が出てくることがあります。

 

男性ホルモンは全身に作用し、筋肉や骨を強くする、性機能を正常に保つなどの働きの

 

ほか、判断力や理解力などの認知能力を高める役割を果たしているのです。

 

男性ホルモンの働きは多岐にわたるため、低下するとさまざまな症状が現れます。

 

そういわれると、年を取ってくると男の人も頑固で怒りっぽくなることがありますね。

 

その状態を「男性の更年期障害」と呼ぶことがあります。

 

発症しない人もいますが、男性ホルモンの分泌が減少し始める40歳以降なら、

 

誰でも更年期障害になり得るといわれています。

 

男性の更年期障害は、次の2つに分けられます。

初期更年期障害 40~50歳くらいから始まる
熟年期障害 60歳以降

 

初期更年期障害 40~50代で現れる症状
・不安感が強くなる、憂鬱
・やる気が出ない
・イライラする
・不眠
・意味のない喪失感、寂しいなど軽度のうつ症状

 

身体的な症状
・肥満
・頻尿
・疲労感
・発汗、ほてり
・筋肉痛
・関節痛など

 

熟年期障害 60歳以降
熟年期障害は体調不良が発端ともいわれています。
暴飲暴食や運動不足などの不摂生を続けてきたところに、男性ホルモンの分泌が減少すると、脂質代謝や糖代謝に異常をきたします。

そして、次のようなメタボリック症候群が引き起こされます。

身体的な症状
・高血糖
・高血圧
・脂質異常
・動脈硬化

 

その後、疲れやすい、ちょっと動いただけでも息切れがするなど体調不良とともに、

 

熟年期障害が起こります。

 

放置すると、糖尿病、高血圧など動脈硬化の原因にもなります。

 

何科に行けばいい?

 

男性の更年期障害を考えた時は、泌尿器科を受診する方が多いようです。

 

近年は専門外来やメンズヘルス専門外来などを設置している医療機関も増えています。

 

医療機関では問診や血液検査が行われ、心身状態や男性ホルモンの分泌量などを調べま

 

す。

 

国際的には血中のテストステロン(男性ホルモンを構成する成分)の値を見て男性更年期

 

障害と診断します。

 

日本では活性型“フリー・テストステロン”の値を基準としています。

 

血中のフリー・テストステロン値が11.8pg/mL以上であれば正常です。

 

しかし、8.5pg/mL未満だったり、身体的な症状が強く表れていたりする場合に男性更年

 

期障害と診断されることが多いといわれています。

 

テストステロンの減少に合わせて現れる身体的症状は次のようになります。

・だるさ
・やる気が出ない
・不眠
・食欲・性欲・意欲の減退など

 

女性の更年期症状と似ていますね。

 

処方される薬は?

 

検査の結果、男性ホルモン値(フリー・テストステロン値)がさほど低くなかったり症状

 

が軽度だったりするときには、症状に対応した薬や漢方薬が処方されることがあります。

 

処方される漢方薬は補中益気湯(ほちゅうえっきとう)などです。

 

だるさ、気力がない、疲れやすいなどの症状に有効です。

 

漢方薬は次のような体質を改善します。
・体力減退
・食欲不振
・ED(勃起不全)

 

不安症やうつ症状がみられるときは、抗不安薬や抗うつ薬が処方されます。

 

また、男性ホルモンが低下すると骨が弱くなってくるため、骨粗しょう症薬を使うことも

 

あります。

 

さらに、勃起力や性欲が低下するなどの性機能に関わる症状がある場合は、ED治療薬が処

 

方されます。

 

男性ホルモン値(フリー・テストステロン値)が顕著に低いと、次のような症状が現れま

 

す。

精神・心理症状
・性欲の低下やED
・抑うつ感
・落胆
・不安
・疲労感
・記憶力や集中力の低下
身体症状
・発汗
・ほてり
・睡眠障害
・関節・筋肉関連

 

症状が重いときは男性ホルモン(テストステロン)補充療法が行われます。

 

男性ホルモンを注射で直接血液に補充するので即効性があり、効果的です。

 

テストステロン製剤注射は保険適用の治療法で、2~4週間に一度、お尻や腕に注射をしま

 

す。(※保険が適用できない場合もあります。)

 

注射による男性ホルモン補充療法は、3か月程度行って効果を見ます。

 

効果がある場合には、1年を目安に補充療法を継続していきます。

 

補充療法は、約6割の患者さんで効果が見られますが、効果がない場合は、うつ病など、ほ

 

かの病気が疑われます。

 

その場合は、精神科などでの治療が検討されます。

 

注射以外は、次のような補充療法になります。
・飲み薬(症状が比較的軽いとき)
・塗り薬
・貼り薬

 

しかし、テストステロンを使用すると、精巣機能が低下することがあり、

 

子供ができにくくなるかもしれません。

 

将来的に子供をほしいと思っている人には、テストステロンに替わるhCG(ヒト絨毛

 

(じゅうもう)性性腺刺激)ホルモンを注射し、男性ホルモンの分泌を促すこともありま

 

す。

 

hCGは精巣に働きかけ、精子形成を促進するホルモンです。

 

また、男性ホルモンには造血作用があるため、テストステロンやhCGホルモンの投与量が

 

多いと多血症になり、脳梗塞を発症する恐れがあります。

 

男性ホルモンは、前立腺がんを進行させる可能性があるため、前立腺がんの患者さんは治

 

療が受けられません。

 

また、肝臓に負担がかかる可能性があるので、肝臓病がある人も受けられません。

 

副作用にも十分な注意が必要です。

 

そのため、治療中は定期的な血液検査が必要になります。

 

日常生活で気をつけること


良質な睡眠をしっかりとる

 

睡眠が十分とれていないと、男性ホルモンの分泌量が少ない状態が続きます。

 

男性ホルモンの分泌量は一定ではなく、日内変動します。

 

分泌量が多いのは寝ている時なので、朝起きた時には分泌量も多いのですが、夕方が近づ

 

くにつれて少なくなります。

 

ストレスをため込まないようにする

<

 

過剰なストレスは男性ホルモンを生成する能力を低下させます。

 

できるだけストレスはためず、自分なりのやり方でストレスを解消してください。

 

適度な運動を続ける

 

下半身の筋肉を動かす運動をすると、男性ホルモンの分泌量が増加するといわれています。

 

主に大腿(だいたい)筋(ももの筋肉)や下腿(かたい)筋(ふくらはぎの筋肉)を動か

 

すと効果的です。

 

簡単にできるものでは次のような運動があります。

・エレベーターやエスカレーターはなるべく使わずに階段を上り下りする
・歩くときは早歩きにする
・スクワットなどの筋力トレーニングを毎日続けるなど

 

競争心を持つ

 

他者と競い合うと男性ホルモンは分泌量が増えるといわれています。

 

競うのはスポーツでもいいし、ゲームでも構いません。

 

男性ホルモンの分泌量が増えると、更年期障害の予防にもなります。

 

まとめ


男性の更年期障害を改善するには、次の二つが大切になってきます。

 

・男性ホルモン(テストステロン)の分泌量が減少するのを阻止する

 

・テストステロンの分泌量を増やしていく

 

男性も女性も平均寿命が延びてきて、これから楽しもうという時に更年期に煩わさ

 

れないように、ストレスをためずに、適度な運動、バランスの取れた食事、

 

いい睡眠をとって元気な老後を楽しみましょう。

 

更年期障害を予防し、今まで以上に躍進できるよう、心と身体を整えていきましょう。

 

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更年期障害の症状は・対策はどうしたら?サプリメントと薬の効果は?

 

 

今、人生は100年と言われています。

 

年金ももらえるのが、高齢になってからで、老人にはまだまだ働いてもらおうと政

 

府の考えです。

 

私たち女性は、更年期になっても働き続けないといけないわけで、身体がつらければ、働

 

けない。

 

しかし、働かないと生活できないということになると困ってしまいます。

 

だから、そうならないために今から更年期とうまく付き合っていく方法を考えていきま

 

しょう。

更年期障害とは

 

女性は年齢とともに4つのライフステージ思春期・性成熟期・更年期・ 高齢期があると言

 

われています。

 

個人差はありますが50歳前後の年齢で閉経を迎え、この閉経時期をはさんだ前後10年間

 

(一般的に45~55歳頃)を”更年期”といいます。

 

更年期は誰にでも訪れるのですが、更年期障害を感じるかは個人差があります。

 

年齢を重ねるごとに卵巣の機能が低下し、女性ホルモン(エストロゲン)の分泌が

 

減少することでホルモンのバランスが崩れ、心身にさまざまな不調があらわれます。

 

ただ、更年期の症状はエストロゲンの減少だけでなく、心理的な要因(仕事や家庭環境な

 

ど)も複雑に関与するため、個人差が大きく、全身のあらゆる箇所にあらわれ、 

 

不調をほとんど感じないで過ごす人もいれば、日常生活に支障が出るような重い症状に悩

 

む人もいます。

 

また、どんな症状を感じるか、その数や種類も人によって異なりますし、同じ症状でも日

 

によってつらさが違うこともあります。

 

更年期における様々な不快な症状は、女性ホルモンのひとつ「エストロゲン」と密接な関

 

係があります。

 

エストロゲンは8・9歳頃から卵巣で分泌され、その分泌量は30代半ばにピークを迎えま

 

す。

 

これ以降、卵巣機能が低下するに従って、エストロゲン量は徐々に減っていき、40代半ば

 

からは急激に減少します。

 

この突然の変化に体がついていけず起こるのが「更年期障害」と呼ばれる不調が表われる

 

のです。

 

エストロゲンの分泌をコントロールするのは脳の視床下部にある下垂体と呼ばれる部分で

 

すが、45歳を過ぎるころから、いくら下垂体が「分泌」の指令を出しても、 卵巣機能の衰

 

えによってエストロゲンは出にくくなります。

 

これを受けて、下垂体はさらに「分泌」を指令しますが、やはり分泌されません。

 

このために脳が混乱をきたし、 視床下部は、からだの様々な機能を調整する自律神経もコ

 

ントロールしているため、この混乱が自律神経にも伝わり、のぼせや冷えなど様々な不調

 

が起きてしまうのです。

 

 

更年期を上手にすごすために

 

更年期障害は、加齢やエストロゲンの欠乏といった身体的ストレスに加えて、

 

性格などから由来する心理的因子、仕事や家族関係(家庭環境)などに起因する社会的因子

 

が重なって関与します。

 

大きな原因は加齢に伴う身体的な変化であるといわれています。

 

ストレスを感じやすい環境にいると、心身が不安定になり、症状も悪化します。

 

更年期は、子供の独立や親の介護、職場での立場や人間関係の変化など、人生が変わる時

 

期と重なるため、ストレスとうまく付き合うことが必要かつ大事なのです。

 

更年期の期間は、ちょうど折り返し地点。

 

「更年期だから」と必要以上に恐れたり、不安になるのではなく、家族や友人に話すこと

 

で理解を得たり、積極的に趣味やスポーツに取り組むことで悩みやストレスを解消するこ

 

とで、上手に乗り越えていきましょう。

 

自分自身でつらいけれど、更年期かどうかわからない場合、また日常生活が続けられない

 

ほど症状が続く場合は、医療機関を受診して、専門家の判断を待ちましょう。

 

更年期と思っていても、他の病気が隠れている場合もあります。

 

また、市販で売られている医薬品でも今はいいものがたくさんあるので症状を緩和した

 

り、更年期を上手に乗り越えるためのひとつの選択肢です。

 

更年期障害は一種のストレス性疾患とも考えられています。

 

一人ひとりその背景が異なるので、婦人科を受診する際は自分におきているからだの変化

 

や心配事をメモに書いて、持参し医師に相談してみましょう。

 

代表的な更年期の症状

 

日本人の更年期女性にみられる不定愁訴として肩こりや疲れやすさが多く報告されていま

 

す。

 

更年期症状特有ののぼせ、発汗などといった症状も25%以上の女性にみられています。

 

更年期女性は、何らかの形で症状が出ています。

 

この症状が日常生活に支障が出る人は更年期障害ですので、婦人科に受診することをおす

 

すめ。

 

 気になる症状があれば、婦人科を含めた医療機関への受診をし、かかりつけ婦人医・薬剤

 

師をつくり、日常のふとした不調も気軽に相談するのもいいですね。

 

主な症状【体の症状】だるい たちくらみ 疲れやすい 耳鳴り
のぼせ 動悸 ほてり 手足のしびれ 多汗 関節の痛み 手足の冷え
からだのかゆみ 腰痛 肌や目、口の乾燥 肩こり 頭痛 尿トラブル
めまい

 

【心の症状】イライラ 不眠 不安感

 

女性ホルモン減少で脳が混乱 自律神経も乱れやすく

 

更年期を迎えると卵巣機能は低下する為、若い時のようにエストロゲンを分泌できなくな

 

ります。

 

女性ホルモンは、脳の視床下部からの司令により卵巣から分泌されます。

 

視床下部はさまざまなホルモンの分泌をコントロールするとともに、体温調節や呼吸、消

 

化機能の調節、精神活動などを司る自律神経のコントロールセンター。

 

ところが、卵巣の機能が衰えると、脳がいくら「ホルモンを出せ」と指令を出しても分泌

 

できなくて、脳がパニックを起こして通常の何倍もの指令を出すために、異常な発汗、イ

 

ライラ、めまいなどの症状があらわれるのです。

 

一つとは限らず、色々重なって症状が現れることもあります。

 

それが更年期なのか、病気なのか判断が難しいです。

 

病院とうまく付き合って、更年期を上手に乗り切ることが大事になってきます。

更年期を迎えると、女性ホルモンの減少を食い止めることはできませんが、自分に合った

 

対策を上手に行うことで、その症状をやわらげることは可能です。

 

 

更年期付近から注意したい病気

 

生活習慣病のリスクが上昇

 

糖尿病や動脈硬化に注意

 

女性ホルモンの働きには、血管をしなやかに保ち、動脈硬化の予防や内臓脂肪の分解をし

 

やすくするなどがあり、男性と異なり女性は生活習慣病の発症が抑えられていました。

 

しかし閉経以降は女性ホルモンの保護がなくなり、「脂質異常症」「動脈硬化」「糖尿

 

病」など生活習慣病へのリスクも高まっていきます。

 

動脈硬化は、心筋梗塞や脳梗塞など、重大な病気を引き起こす危険因子であるため、特に

 

閉経後の女性はこれまで以上に注意が必要です。

 

【 脂質異常症(高コレステロール血症) 】

 

私はこれです。若いころから痩せているにもかかわらず、すでに40代から数値が高く、食

 

事制限しても変わらず、今では数値がとても高くなってしまっていますが、まだ様子見で

 

いいと先生に言われています。

 

閉経後の女性の血液中では、総コレステロール、LDL(悪玉)コレステロール、中性脂肪

 

が増加します。そしてHDL(善玉)コレステロールは減少します。

 

このような変化はいずれも動脈硬化を促進し、心臓や血管に悪影響を与えます。

 

骨粗しょう症に注意

 

更年期を迎えると、エストロゲンの急減によって骨代謝のバランスが崩れ、閉経後、1年に

 

2%ずつ骨量は減り、10年後には20%も減少するといわれています。

 

若い時に蓄えた骨の量が減少して骨がもろくなり、骨折リスクが高まります。

 

閉経後にはなるべく早く骨密度測定を受けましょう。

 

私はこれも40代から整形外科に通って、カルシウムの薬を定期的に飲んでいます。

 

そして、半年に1回、骨密度を計っています。

 

背中がまがる、若い時より2cm以上身長が縮むなどの症状が出てきたら要注意です。

 

私も身長、ただでさえ低いのに、縮んできています。

 

医療機関を受診するようにしましょう。

 

若年性更年期について

 

もしかして更年期障害?まだ30代なのに、もう更年期障害が始まったの?という方。

 

最近、30代から40代半ばの女性でも、生理不順になったり、月経が無くなって、女性ホル

 

モンの分泌が乱れている人が急増しています。

これは、ストレスや無理なダイエット、食生活を含めた不規則な生活などにより、

 

早いうちから徐々に卵巣機能が低下してしまったと考えられています。

 

このような状態になると、ほてりや手足の冷え、めまい、落ち込みなど更年期障害に似た

 

症状になります。

 

このプレ更年期に起こる様々な不調が「若年性更年期障害」と呼ばれています。

 

プレ更年期の不調に悩まされた人は、引き続き更年期を迎えた時の症状もひどく現れるこ

 

とがあります。

だからこそ、日々のストレス解消や規則正しい生活を心がけ、プレ更年期からしっかりと

 

対策を取り、乗り切ることが大切です。

 

食生活でケア 

更年期には、女性ホルモンの急激な減少の影響により、さまざまな不快症状が現れます。

エネルギー、脂質、骨の代謝も変化し、栄養が過剰あるいは欠乏状態になりやすく、心身の健康バランスをくずしやすくなります。
更年期の女性に適した食事や食生活とは、やはり「バランスのよい食事」が一番肝心、という答えにたどりつきます。
バランスよく食べることが重要です。

 

正しい食事バランス 主食:副菜:主菜=3:2:1

 

オススメしたいのがご飯と味噌汁に、魚料理、おひたし、煮物などを組み合わせた「和

 

食」。

 

1日1、2回は意識して魚料理を取り入れ、緑黄色野菜を使った副菜を手の大の小鉢で昼夜

 

1皿ずつ加えるとバランスもよくなります。

 

デザートには皮ごと食べられるブルーベリーやリンゴなどをはじめ、栄養価の高い旬のフ

 

ルーツを1日200gを目安に取り入れてみてください。

 

大豆食品を多く取り入れましょう。

 

大豆イソフラボンは大豆の胚芽部分に多く含まれる抗酸化物質の一種です。

 

女性ホルモンと似た働きをする成分として注目されています。

 

大豆は食物繊維やオリゴ糖も多く含み、加齢とともに乱れがちな腸内環境を整えてくれる

 

上、骨を強くするカルシウムも豊富です。

 

タンパク質・ミネラル・食物繊維・ビタミンなども含まれていて、女性に優しい食品で

 

す。

 

運動でケア  今日では適切な運動習慣が更年期にも有効であることが明らかになってきました。
国内では、更年期障害を有する女性において自転車エルゴメーターによる運動、ウォーキングや水中歩行で「更年期症状の重症度を表す指数が、運動前に比べて明らかに下がった」という結果が報告されています。
海外でも同じくウォーキングを中心とした有酸素運動やヨガでも効果があったという結果が出ています。運動の種目は楽しく無理なく継続できるものが望ましいので、若い頃から親しんでいるものがあれば、それを続けるのもよいでしょう。

 

具体的なプログラムとしては主運動としての有酸素運動に加えてストレッチングとウエイ

 

トトレーニングを行うのが理想的です。

 

有酸素運動は、酸素を十分に取り入れつつ全身の筋肉をリズミカルに収縮でき、ウォーキ

 

ング、ジョギング、サイクリング、水泳、ダンスなどがこれにあたります。

これにより
体力の維持増進
酸素利用率の増加
脂肪代謝の促進
などの生活習慣病の予防効果もあります。

 

1週間に3~4回が望ましいですが、日頃運動していない人はあまり無理をせず、体調に合

 

わせて、徐々に回数を上げていけば大丈夫です。

 

大切なのは続けること。

 

運動時間は、できれば1日あたり30~60分程度行い、1週間の合計が140~160分になるよ

 

うにするとよいでしょう。

 

注意としては、運動する時間帯は食事をしてから2時間後くらいがよく、早朝空腹時、食後

 

すぐ、入浴後、飲酒後などは行わないように。

 

医療機関でケア 

世界の更年期医療のスタンダードとして先進国を中心に多くの女性に使用されているHRTですが、日本では正しい情報が十分に広まっていなく、普及は遅れています。HRTの使用方法

HRTは、身体内に不足していた卵胞ホルモン(エストロゲン)を貼り薬、飲み薬や塗り薬によって補充する療法です。
HRTは閉経後どのくらい経つか、子宮があるか、出血を望むかなどによって、使う製剤と使用パターンが違ってきます。
どんなやり方を選ぶのか、自分の体の状態を知るとともに「自分はどうしたいか」を考え、医師と相談して決めましょう。

 

乳がん、子宮体がん、血栓症にかかってる人、過去にかかっていた人は原則としてHRTを

 

受けられません。

 

ヘビースモーカーの人も血栓ができやすくなるため受けることはできません。

 

また子宮筋腫、糖尿病、高血圧、肝機能・腎機能障害、胆のう疾患がある場合には、投与

 

方法や投与量を工夫しながら行います。

 

それ以外の人は、これまでにかかった病気や体質に関係なく、HRTを受けることができま

 

す。

 

漢方薬

 

漢方薬は、その患者の体質、体型や自覚症状などを総合的に判断し、症状ごとにどの漢

 

方薬を使うかが決まります。

 

その判断のものさしとなるのが「証」と呼ばれるものです。

 

「証」とは、漢方用語。証候ともいう。
独立した診断概念で、疾病のある段階における病人の自覚・他覚症状などをもとに、
病因、病位 (病の位置)、,病性 (病の性情) ,病勢 (病の勢いや方向) などの病理を概括したもの。

 

更年期の症状には、当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)、加味逍遙散(かみしょうよう

 

さん)、桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)がよく処方されます。

 

風邪の症状に用いられる漢方薬などの例外もありますが、漢方薬は西洋薬と比較して、

 

一般的に効き始めるまでに時間がかかるといわれてます。

 

漢方薬は、西洋薬のようにある症状をピンポイントに狙って治療するのではなく、体質を

 

改善し、体全体としての治癒力を高めるように作用することがあげられます。

 

漢方薬は副作用が少なく、安全性が高いと思われている漢方薬ですが、「証」に合わない

 

薬の服用によって効かなかったり、副作用が起きることがあります。

 

「小柴胡湯(しょうさいことう)による間質性肺炎」の重篤な副作用の症状も過去に報告

 

されています。

 

漢方薬を服用して、体調がおかしいと感じたときは、服用をやめて、すぐに医師や薬剤師

 

に相談しましょう。

 

抗不安剤・抗うつ薬

 

抑うつ気分は多くの人が更年期に経験する症状ですが、気分の落ち込み、不安感や焦燥感

 

が強い場合は、抗不安薬・抗うつ薬などの向精神薬も有効です。

 

服用には医師の診断が必要ですので、症状がひどい場合は婦人科の受診をし医師に相談し

 

ましょう。

 

心理療法・カウンセリング

 

背景にある心理・社会的要因への対応として行います。

 

各種薬物療法と併用できることもあり、一定の効果も期待できます。

 

サプリメント・市販の医薬品でケア 

 

市販の医薬品 薬局やドラッグストアなどで市販されている医薬品を用いることも、一つ

 

の方法です。

 

用法・用量を守って服用することで特定の症状改善効果が期待できますが、飲み合わせに

 

注意が必要なものもありますので、薬剤師によく相談した上で購入してください。

 

サプリメント

 

手軽にいろいろなものが手に入ります。

 

女性ホルモンの働きを助ける成分には種類があるため、自分に合ったサプリメントを選び

 

ましょう。

 

更年期症状の緩和が期待されているサプリメントを紹介します。

 

大豆/イソフラボン
大豆は食品として、サプリメントとして更年期の症状緩和に用いられてます。
高濃度のフィトエストロゲン(ダイゼイン、ゲニステイン)が含まれており、エストロゲン作用を示すものと考えられていますが、更年期症状については、わずかに改善にとどまるものの、心血管系には良い影響を与え、骨代謝も改善が期待できるそう。現在のところ更年期症状に関する最終的な結論は出ていません。

 

•大豆イソフラボン代謝物/エクオール

女性ホルモンに似た働きをする成分“エクオール”を摂取するという方法が注目されています。女性ホルモン様作用が認められた「エクオール」
エクオールは大豆イソフラボンに含まれるダイゼインの代謝物。
これが女性ホルモンに似た働きをするといわれています。
エクオールを1日10㎎摂取することで、エクオールは血管にも骨にも有効で、ほてりや肩こり等の更年期症状の改善、骨粗しょう症の予防、女性のメタボ改善、肌の老化に対する効果など、様々な効果があることが研究発表で報告されています。

エクオールについては動物および人での安全性データが揃っており、安心して摂取できるものです。このような成分を上手に活用していくとよいでしょう。

 

•レッドクローバー
レッドクローバーはヨーロッパおよびアジア原産の豆科の植物で、大豆と同様に、ゲニステインやダイゼインなどイソフラボンを含有しています。大豆と同様に更年期の症状緩和や骨量低下予防目的で使用されており、安全性も高いとされています。しかしその効果は明らかではなく定まっていません。

 

•ブラックコホシュ
ブラックコホシュは北米に分布するキンポウゲ科の植物です。「女性ホルモンのバランスを整える」「更年期のほてりを軽減する」などといわれ、欧米では更年期症状緩和のサプリメントとして人気ですが、有効性についての報告は一貫していません。

 

•ザクロ
ザクロは「天然の女性ホルモン(エストロゲン)が含まれ更年期症状を緩和できる」と一時期ブームになりましたが、国民生活センターの調査では女性ホルモン様作用は認められませんでした。現在のところ有効性や安全性に関して信頼できるデータはありません。

 

•ローヤルゼリー
ローヤルゼリーは、「女性ホルモンの働きを助け、糖代謝を改善する」「体質を改善し若返る」などと謳われ日本では人気があります。
一方で各種アレルギー反応が起こる可能性があり、注意が必要です。

 

•その他のハーブ・サプリメント
上記以外にも更年期症状に対して用いられるハーブ・サプリメントは種々あり、イチョウ葉、ホップ、当帰、月見草、朝鮮人参、バレリア、甘草、メハジキ、レモンバーム、自然薯などがありますが、有効性を示すデータはきわめて少ないのが現状です。

 

香りでケア 

 

アロマセラピーは、エッセンシャルオイル(精油)を用いて、その香りを楽しんだり、リ

 

ラックスしたり、さらに病気の治療や症状の緩和などのための補完・代替医療の1つで

 

す。

 

更年期障害は、エストロゲンの分泌低下によって、女性ホルモンのバランスが崩れること

 

と言われているため、アロマセラピーでは、更年期障害に対して、エストロゲン様作用を

 

持つエッセンシャルオイルを用いると良いようです。

 

クラリセージには、酢酸リナリル、リナロール、スクラレオールなどが含まれており、こ

 

れらの成分には女性ホルモン様作用があります。

 

下の図のような、性ホルモン様作用をもっているエッセンシャルオイルは上手に利用する

 

ことで更年期障害に伴うさまざまな不定愁訴に対して効果を発揮するといわれています。

 


更年期障害に対するアロマセラピーの方法 詳しくはこちら

 

エストロゲンを補う方法とは?

 

食べ物から摂取する 

 

食事には大豆由来食品(豆腐、納豆、みそ、おから、油揚げ等)を取り入れましょう。

 

 これらの食品には大豆イソフラボンが含まれています。

 

大豆イソフラボンとエストロゲンは分子構造が似ているので、大豆イソフラボンはエスト

 

ロゲンの働きを助け、足りないところを補助します。

 

一方、自然のエストロゲンを食品で補うのは基本的に困難なので、基本となるのはバラン

 

スのとれた食生活です。

 

良質な睡眠をしっかりとる

 

睡眠時間は最低でも6時間は確保したいものです。

 

女性ホルモンの分泌は微妙なバランスで保たれているので、わずかのストレスでも分泌が

 

乱れることがあります。

 

更年期においても睡眠不足は避蹴るようにしてください。

 

特にホルモン分泌が活性化する夜10時~深夜2時に深い睡眠をとると、女性ホルモンの分

 

泌が活発になります。

 

体を温める

 

湯船に漬かって体を温めるとストレスが軽減され、女性ホルモンの分泌が整います。

 

さらに、ストレスがなくなり自律神経がスムーズに働くと、臓器血流がよくなってエスト

 

ロゲンの分泌も活発になります。

 

エストロゲンを補う方法

 

エストロゲンを補う治療法と薬には、先にも述べたホルモン補充療法(HRT)がありま

 

す。

 

更年期症状、更年期障害の治療方法で、閉経前後に不足してきたエストロゲンを補充する

 

治療です。

 

現在、日本では、飲み薬、塗り薬、貼り薬が保険適用で処方されています。

 

ホルモン補充療法を施すことで、ほてりや多汗などのホットフラッシュ、睡眠障害、関節

 

痛等の緩和、抑うつ状態の改善、骨密度増加といった更年期障害の症状を軽減する効果が

 

あります。

 

ホルモン補充療法を始めて1~2ヶ月ほどすると、副作用が現れることがあります。

 

・胸の張り感 ・おなかの張り感 ・おりものの増加 ・胃の不調など

 

また、ホルモン補充療法では、子宮体がんの発症を抑えるためにプロゲステロンという女

 

性ホルモンを併用して用います。

 

すると、月経のように、性器からの出血を周期的に起こします。

 

しかし、5年以上連続してエストロゲン・プロゲステロンを含むホルモン補充療法を行う

 

と乳がんを発症する確率が高まるといわれています。

 

副作用やがんの可能性を医師に相談しながら、治療を受けるようにしましょう。

 

・経口薬:プレマリン、ジュリナなど

・塗布薬:ディビゲルなど

・貼付薬:エストラーナ、フェミエストなど

 

 

エストロゲンまとめ

 

エストロゲンは、丸みのある体形や肌のツヤなど女性らしさを引き出す大切なホルモンで

 

す。

 

また、生きていくうえで不可欠な生命維持ホルモンでもあります。

 

更年期にはエストロゲンの不足やホルモンバランスの乱れからさまざまな症状が生じま

 

す。

 

不足ぎみのエストロゲンを補うには、食事や睡眠など生活習慣の改善が大事になります。

 

規則正しい生活や質のいい睡眠、バランスの取れた食事や毎日の運動など、気を付けられ

 

るものばかりです。

 

毎日の生活の中で、ちょっとの心がけで気持ちいい生活ができるなら、心がけて

 

それでも、心や体がヘルプと言ったら、専門家のアドバイスを受けるのも一つの

 

手です。

 

そのうえで、ホルモン補充療法などを医師に相談するようにしてください。

 

これで、更年期というものがわかって、自分に合う治療法を見つけて

 

生き生きとした毎日を送りたいですね。

 

 

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